ペン型注射器
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ペン方注射器は、糖尿病患者が自分自身でインスリン注射を行う際に使用する専用の注射器で、患者が必要とするインスリン量を正確に注射することができる注射器です。
ペン方注射器は、患者ができるだけ自由に日常生活を行い、生活圏を広くできるように小型で持ち運びにも支障がないようになっています。また、正確なインスリンの注入量を確保できるだけでなく、操作方法も簡単なものとなっています。
注射針も5~8mm程度の長さしかなく、しかも針の太さも0.2~0.5mmほどと非常に細いので、ほとんど痛みも感じないものとなっています。
ペン型注射器には、〔カートリッジタイプの注射器〕と〔使い捨てタイプ〕の2種類があります。
注射をする上でいくつか注意すべき点があります。
・インスリンカートリッジは、室温で保管します。
・注射は、皮膚を消毒したアルコールが乾いてから行います。
・針は素早く刺します。
・針を刺し始めたら、針先の向きはそのままで変更してはいけません。
・針の再使用は禁止です。
・リラックスして筋肉の緊張を取ります。
・注射してから5秒以上は針を抜かないようにします。(液漏れ防止)
・注射部位を揉んではいけません。
・血液や液が出てきたら、10秒間くらい押さえます。
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カートリッジタイプの注射器
(写真:「インスリン治療」サイトより引用)
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カートリッジを脱着した状態
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カートリッジを装着した状態
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カートリッジタイプの注射器は、インスリン製剤入りのカートリッジをペン型の専用注射器に装填して使うタイプです。カートリッジは、カートリッジ式の万年筆のように着脱できるようになっています。
カートリッジを指定の位置まで装着して、インスリン製剤の注射量を必要メモリに設定します。
注射する皮膚をアルコールで消毒します。
インスリン注射は皮下にしますので、筋肉内に入らないように皮膚を軽く掴みます。
そこに針先を垂直に刺して、ボタンを押せば注射できます。
何回か使用して、カートリッジのインスリン製剤を使い切ったら、また新しいカートリッジに付け替えます。
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使い捨てタイプ
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使い捨てタイプのカートリッジは、軽いプラスチック製の注射器で、最初からインスリン製剤が内臓されています。通常、インスリンセット製剤と呼ばれています。
カートリッジを指定の位置まで装着して、インスリン製剤の注射量を必要メモリに設定します。
注射する皮膚をアルコールで消毒します。
インスリン注射は皮下にしますので、筋肉内に入らないように皮膚を軽く掴みます。
そこに針先を垂直に刺して、ボタンを押せば注射できます。
何回か使用して、カートリッジのインスリン製剤を使い切ったら、本体ごと廃棄します。
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