このMETsに、その運動や活動の継続実施時間(Hr)を掛けた数値を、〔エクササイズ〕といい、〔EX〕で表します。 |
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◆〔生活活動強度METs〕を定義し、RMRとの関係をご説明します。 |
METsの定義 |
〔生活活動強度〕とは、生活活動の強度が、安静時の何倍に相当するのかを示す単位で〔活動強度〕あるいは〔運動強度〕とも呼ばれ、METs(メッツ:metabolic equivalents)という数値で表現します。 ![]() |
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METsとRMRの関係 |
生活活動強度(METs)と、エネルギー代謝率(RMR)との間には、次の関係式が成り立ちます。 ![]() |
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◆日常生活での活動強度区分と身体活動とMETsの関係ご説明します。 |
生活活動強度区分 |
日常生活での生活活動は、何もしないでのんびり過ごす人から、信じられないほど活発に活動する人までいろいろいます。個人がどの程度活発かどうかなどを表す〔日常生活の活動強度〕は、区分Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳまでの四段階に分類されます。
Ⅰ:活動が「低い」
各区分での生活パターンの例を知ることも重要なので、ここに各区分毎での、一日の過ごし方の典型的パターンを示します。
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身体活動とMETs |
通常行われる様々な身体活動における、生活活動強度(METs)とエネルギー代謝率(RMR)の例を示します。
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◆活動強度を測る単位エクササイズ〔EX〕についてご説明します。 |
エクササイズ |
METsに、それを実施した時間を掛けたものを「エクササイズ〔EX〕」という新しい単位として定義します。 ![]() たとえば、活動強度3.0〔METs〕のゴルフの打ちっ放しを2時間続けた場合のエクササイズは6.0〔EX〕となります。 3.0〔METs〕X 2〔Hr〕= 6〔METs・Hr〕= 6〔EX〕厚生労働省では、健康維持と健康増進のために、活動強度3〔METs〕以上の活動を、一週間当たり23〔EX〕以上することを推奨しています。
通常の健常者では、この23〔EX〕の中の少なくとも4〔EX〕は活発な運動が必要であるとしております。また、メタボリックシンドロームのある人については、積極的な運動で10〔EX〕以上含むことを推奨しています。
ここに示した表では、ひとつの生活活動だけを1週間に8時間続けた場合などのエクササイズ〔EX〕を示していますが、現実の生活では、これらの活動を組み合わせて合計のエクササイズが23以上になるようにすればよいわけです。たとえば、こんな感じです。
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活動による 消費エネルギー |
運動や活動のエクササイズ〔EX〕が分かると、その活動により消費されるエネルギー量が、次の式で計算できます。 ![]()
たとえば、体重60kgの人が、30分間ゆっくり目のジョギングをした場合、次のような計算で、消費エネルギー量は、189〔kcal〕となります。
エネルギー消費量 |