基礎代謝基準値解説
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早朝空腹時で覚醒しているが安静にして寝ている状態で測定された数多くの基礎代謝量の測定値をもとに、体重 1kg 当たりの基礎代謝量の代表値を求め、それを「基礎代謝基準値」としています。
この基礎代謝量には、心筋や呼吸筋をはじめ、消化管や血管の平滑筋などで力学的に消費されるエネルギーの他、肝臓、膵臓、甲状腺、唾液腺、下垂体、腎臓、副腎などの分泌のために使われるエネルギーも含まれています。
恒温動物であるヒトでは、単位表面積あたりの基礎代謝量は、年齢や性別が同じであれば一定していると考えられますが、甲状腺ホルモンや精神的緊張による交感神経刺激、男性ホルモン、成長ホルモン、発熱、季節、栄養状態悪化などで変化します。
参考までに、成人の1日当たりの基礎代謝基準値は、日本人と白人とでは若干異なり、次のような数値となっています。
日本人:1,200~1,400〔kcal〕
白人 :1,500~2,000〔kcal〕
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基礎代謝基準値
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以前には、基礎代謝量は体表面積〔m2〕当たりで表示されていましたが、現在では体重〔kg〕当たりの代謝量として表示されるようになり、「基礎代謝基準値」と呼ばれています。
年齢
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男性
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女性(妊婦、授乳婦を除く)
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基礎代謝 基準値
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基準体重
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基準体重での基礎代謝量
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基礎代謝 基準値
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基準体重
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基準体重での基礎代謝量
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〔kcal/kg/日〕
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〔kg〕
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〔kcal/日〕
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〔kcal/kg/日〕
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〔kg〕
|
〔kcal/日〕
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1~2
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61.0 |
11.7 |
710 |
59.7 |
11.0 |
660 |
3~5
|
54.8 |
16.2 |
890 |
52.2 |
16.2 |
850 |
6~7
|
44.3 |
22.0 |
980 |
41.9 |
22.0 |
920 |
8~9
|
40.8 |
27.5 |
1,120 |
38.3 |
27.2 |
1,040 |
10~11
|
37.4 |
35.5 |
1,330 |
34.8 |
34.5 |
1,200 |
12~14
|
31.0 |
48.0 |
1,490 |
29.6 |
46.0 |
1,360 |
15~17
|
27.0 |
58.4 |
1,580 |
25.3 |
50.6 |
1,280 |
18~29
|
24.0 |
63.0 |
1,510 |
22.1 |
50.6 |
1,120 |
30~49
|
22.3 |
68.5 |
1,530 |
21.7 |
53.0 |
1,150 |
50~69
|
21.5 |
65.0 |
1,400 |
20.7 |
53.6 |
1,110 |
70以上
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21.5 |
59.7 |
1,280 |
20.7 |
49.0 |
1,010 |
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