サルモネラ菌による感染症には二つの種類があります。 一つは〔腸チフス・パラコレラ〕と呼ばれるもので、もう一方は〔非チフス性サルモネラ症〕です。 〔腸チフス・パラコレラ〕の場合、40度近い発熱があり、脈がゆっくりになる特徴があります。1週間くらいすると胸~腹にばら色の発疹がでます。
〔非チフス性サルモネラ症〕の場合は、下痢、腹痛、嘔吐、血便などの症状をともない食中毒として発症します。 〔サルモネラ感染症〕の症状は多岐にわたりますが、最も頻繁に現れるのは〔急性胃腸炎〕です。通常は感染後8~48時間の潜伏期の後に発病します。 通常、悪心や嘔吐で発病し、数時間すると腹痛と激しい下痢を起こします。下痢は1日に十回以上も起こり、3~4日は継続します。 幼小児では意識障害や痙攣を引き起こす危険があります。また、高齢者では急性の脱水症状や菌血症を起こし回復が遅れ巣ことがあります。