〔ヒストプラスマ症〕は、ヒストプラスマ‐カプスラーツムという真菌の感染により引き起こされる感染症です。 この病気はいわゆる輸入感染症のひとつであり日本を除いて全世界でみられます。 ヒストプラスマ症は、主に肺を侵しますが全身に広がることもあります。 この病気には、その病原菌の種類により、三つの種類があります。
・カプスラーツム型ヒストプラスマ症 ・ズボアジ型ヒストプラスマ症 ・ファルシミノースム型ヒストプラスマ症
〔ヒストプラズマ症〕の原因菌は土壌真菌であり、胞子は土壌中に存在します。この菌はヒバリやコウモリの糞の中で好んで発育します。 農作業などで胞子を吸い込むことで感染しますが、胞子を大量に吸い込むと重症になります。 また、エイズ感染者は、全身性の〔ヒストプラスマ症〕によく罹るとされています。 〔ヒストプラズマ症〕の潜伏期間は、胞子を吸い込んでから3~21日間ほどです。 潜伏期間を過ぎてもほとんどの人では無症状ですが、発熱や咳などの症状が現れて元気がなくなることもあります。多くの場合、症状がでても2週間くらいで自然治癒します。 しかし、進行性播種性、慢性空洞性のタイプでは、特有な症状が出ることがあります。 世界的には温帯、亜熱帯、熱帯地方で発生することが多く日本では感染例はないとされていましたが、最近では国内感染例が疑われる例も報告されています。
・咳 ・徐々に呼吸困難 ・体重が減少 ・軽い発熱 ・全身倦怠感