広東住血線虫が寄生するアフリカマイマイを生で食べるなどで感染するといわれています。
口からヒトの体内に侵入した幼虫は、胃壁や腸壁から血液やリンパ液に乗って全身に回り、やがて脳や脊髄など中枢神経系に集まります。
中枢神経系に寄生した幼虫自体は成虫になることはなくやがて死滅しますが、髄膜脳炎などの重篤な症状を引き起こします。
脳や脊髄に幼虫が侵入すると、幼虫が体内に侵入してから2週間ほどして、〔好酸球性髄膜脳炎〕や〔脳性麻痺〕などの症状を引き起こします。
激しい頭痛、発熱、顔面麻痺、四肢麻痺、痙攣、神経異常などを起こし、昏睡や意識不明、更には死に至ることもあります。
特効薬がなく、線虫が自然に死ぬのを待つしかありません。線虫の体内での生存期間は1か月ほどで、やがて死滅し体外に排泄されます。
〔広東住血線虫症〕は、台湾やフィリピンなどの熱帯・亜熱帯地域に分布する寄生虫により発症しますが、日本では、沖縄を中心に発生する例があります。
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