アマゾン〔身体の病気〕◇子供の病気◇水ぼうそう・水疱瘡・水痘 |
〔水ぼうそう〕は〔水疱瘡〕とか〔水痘〕とも呼ばれ、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によっておこる疾患です。発熱からはじまり、顔に虫刺されのような小さな水泡丘疹ができ、身体中に広がります。 |
アマゾン〔身体の病気〕◇子供の病気◇水ぼうそう・水疱瘡・水痘 |
〔水ぼうそう〕は〔水疱瘡〕とか〔水痘〕とも呼ばれ、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によっておこる疾患です。発熱からはじまり、顔に虫刺されのような小さな水泡丘疹ができ、身体中に広がります。 |
水ぼうそうは、集団生活を始めた2~10歳くらいまでの幼児・低学年児童が多く罹る病気で、感染力が強く毎年流行します。 |
◆「水ぼうそう」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
水ぼうそうは どんな病気ですか? |
水ぼうそうは、とても感染力の強い伝染病で、2~10歳くらいの幼児を中心に毎年流行する病気です。水疱ウイルス(帯状疱疹ウイルス)によって起こる病気ですが、主に咳などの飛沫感染で広がります。 |
◆「水ぼうそう」の症状の説明です。 |
水ぼうそうの主な症状 |
水ぼうそうの症状の特徴は、強いかゆみを伴い全身に広がる「発疹」と「発熱」がおもな症状です。 |
発熱 |
発熱は、まったくみられないことや39~40度Cの高熱がでることも全くないわけではありませんが、10歳くらいの幼児や学童くらいまでの場合は、それほど高熱が出ることはなく、37~38度Cくらいの熱が3~4日続く程度です。通常、発熱に合わせて発疹が現れてきます。 |
発疹 |
症状のはじまりは、額やお腹、おしり、おちんちんの周り、背中などに、虫刺されのようなプクッとした赤くて小さな盛り上がりがでてきます。丘疹の盛り上がりは直径で3~5ミリほどになります。 |
保育園・幼稚園 |
水ぼうそうは感染してから発症するまでの潜伏期間は約2週間です。うつりやすいのは発疹の出る1~2日前から、発疹がかさぶたになるまでの間ですが、保育園・幼稚園などの集団生活に戻るときは医師の登園許可が必要となります。 |
症状が重くなる人たち |
アトピー性皮膚炎の患者は発疹が重症になりやすいといわれています。ステロイド療養中の患者、悪性腫瘍を化学療法で治療中の患者、およびエイズなどの免疫不全患者では、重症化しやすくなります。 |
遠い将来への影響 |
小児では、重症になることはほとんどありませんが、成人の患者では間質性肺炎の合併などに進行する場合があります。また、皮膚での発疹も概して重症化します。 |
◆「水ぼうそう」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
水ぼうそうの原因 |
水ぼうそう・水疱瘡・水痘は、ヘルペスウイルス科の水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染により起こる伝染性の病気です。このウイルスは、150~200ナノメートルという微細な大きさを持っています。 |
◆「水ぼうそう」の検査方法や診断方法の説明です。 |
水ぼうそうの診断 |
水ぼうその診断は、通常は臨床的に行われます。特別な場合で病原診断が必要なときは、実験室診断が行われます。通常、水痘内容物を採取し患者からウイルスを分離します。 |
◆「水ぼうそう」の治療方法の説明です。 |
水ぼうそうの治療方針 |
水ぼうそう・水痘は、ウイルス感染症なので、特効的な治療法はありません。通常の治療方針は、症状に応じて苦痛を軽減する対症療法として抗ウイルス薬などの薬物療法で対処します。 |
水ぼうそうの薬物療法 |
通常、水ぼうそう・水痘は、特別な治療を施さなくても時間が経過すれば自然治癒する病気です。しかし、強い痒みを伴い乳幼児にはつらい病気なので、痒みを抑えるための「抗ヒスタミン剤」や水疱を早く乾燥させるための「軟膏(外用薬)」が投与されます。 |
水ぼうそうの予防 |
水ぼうそう・水痘を予防する最善の方法は、事前に水痘ワクチンの接種を受けることです。水痘ワクチンによる予防率は必ずしも100%とはいえませんが、大きな効果があります。水痘ワクチンには副反応はほとんどなく、安全性の高いワクチンです。 |
◆「水ぼうそう」の合併症についての説明です。 |
水ぼうそうの合併症 |
水ぼうそうは成人してから初感染すると重篤な合併症が発症する危険があるといわれています。ごくまれな合併症は「脳炎」「髄膜炎」、および「肺炎」などです。 |
◆「水ぼうそう」の法的対応についての説明です。 |
水ぼうそうの法的対応 |
2003年11月施行の感染症法改正により、水痘は5類感染症定点把握疾患に定められ、全国にある約3000か所の小児科定点より、次のような基準に基づき毎週報告されています。
全身性の丘疹性水疱疹の突然の出現 また、学校保健法では第二種の伝染病に属していて、登校基準は次のように定められています。
・すべての発疹が痂皮化するまで出席停止とする。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではない。 |