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介護サービスには莫大なお金が必要で、高齢化社会の到来により、介護保険からの給付金額も膨大なものとなっています。 介護保険の財源はいうまでもなく、国民が負担する保険料ですが、保険料だけでは賄いきれずに国・都道府県・市区町村などからの公費(税金)も投入されています。 このコーナーでは、介護保険をよりよく理解するために、その仕組みについて左に示した図中の「〇印内の番号」の順にご説明します。 |
◆〔介護保険〕のしくみがどんなものかご説明します。 |
①保険料 |
日本国民は40歳になると介護保険に加入しなければなりません。40歳以上の人は、老後などに支援や介護が必要になるときのために、保険料を納入するのです。 |
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②保険証交付 |
介護保険を管理する「保険者」は、国ではなく市区町村となっています。市区町村は、保険料を納入した被保険者(介護を受けるかもしれない40歳以上の人)に対して、「介護保険証」を交付します。 |
③サービスの依頼 |
介護や支援が必要になったら、保険者である市区町村に介護が必要であることの認定を申請します。真に介護が必要かどうかの審査があります。介護が必要かどうかの審査結果は、「要支援」「要介護」および「非該当」というように判定されます。 |
④サービス提供 |
介護サービス提供事業者は、支援や介護を必要とする人との契約に基づき、支援・介護サービスを提供してくれます。 |
⑤介護費用自己負担分支払い |
支援や介護のサービスを受けた、被保険者は、介護サービス提供事業者に対して、介護費用の1割相当額を支払います。 |
⑥報酬請求 |
介護サービス提供事業者は、介護サービスを行った報酬として、被保険者からの収入(1割相当額)を除いた、残り9割の支払いを、介護保険者である市区町村に行います。 |
⑦報酬支払い |
介護保険者である市区町村は、報酬請求に基づき、保険費用の9割相当額を介護サービス提供事業者に支払います。 |
◆〔介護保険制度〕についてご説明します。 |
介護保険制度 |
介護保険は、介護が必要であることにより支給される保健であり、大分類としては、〔公的介護保険〕と〔民間介護保険〕とがあります。 |
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保険者 |
介護保険の保険者とは、介護保険を行う主体となる運営団体のことをいいます。公的介護保険の保険者は、原則的には市町村および特別区となっています。 |
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介護保険の被保険者 |
日本国民は、40歳以上になると介護保険に加入し、保険料を納入する義務があります。満40歳以上の日本国民が介護保険制度における被保険者となります。
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介護保険支給の条件 |
第1号被保険者や、第2号被保険者の中で理由の如何にかかわらず介護が必要となった人、特定疾病のために介護が必要となった人が、介護保険のサービスを受けることを申請することが出来ます。この場合の特定疾病とは、主に老化が原因で起こる疾病のことをいいます。
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介護報酬 |
介護報酬とは、介護サービス事業者や施設が、利用者に介護サービスを提供した場合、その対価としてその事業者に支払われる報酬をいいます。 |
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保険料を滞納すると |
何らかの事由が発生して、保険料を支払うことが困難になった場合、保険料を納入しないでそのまま放置してしまうと、いざ介護保険のサービスが必要になったとき、利用料が高くなることがあります。 |
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高額介護サービス費 |
1世帯当りの1か月に支払ったサービス費が一定の額を超えると、「高額介護サービス費」と呼ばれ、申請により限度を超えた金額が払い戻されます。
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◆40~64歳(第2号被保険者)が要介護申請できる特定疾病をご説明します。 |
筋萎縮性側索硬化症 |
筋萎縮性側索硬化症は、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患 |
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後縦靭帯骨化症 |
脊椎椎体後面を上下に走る後縦靱帯が骨化して脊柱管が狭窄し、神経が圧迫されて知覚障害や運動障害が起こる疾患。 |
骨折を伴う骨粗しょう症 |
骨粗鬆症とは、骨形成速度よりも骨吸収速度が高いため骨が穴だらけになり骨の変形、骨性の痛み、骨折が起こる症状。 |
シャイ・ドレーガー症候群 |
シャイ・ドレーガー症候群は、自律神経症状を主要症状とする脊髄小脳変性症のひとつ。 |
初老期における認知症 |
初老期に発症する認知症(痴呆)の総称。アルツ八イマー病、ピツク病、脳血管障害などがある。 |
脊髄小脳変性症 |
脊髄小脳変性症は、運動失調を主な症状とする神経疾患の総称。小脳、脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊、消失していく病気。 |
脊柱管狭窄症 |
脊柱管狭窄症は、脊椎にある脊柱管という神経を囲む管が狭窄する整形外科疾患。しばらく歩くと歩けなくなる間欠性跛行の症状が出る。 |
早老症 |
早老症は、体細胞分裂時の染色体の不安定性が認められ、加齢促進状態をもたらす疾病。 |
糖尿病神経障害 |
糖尿病による高血糖により起こる、手足などの末梢神経や心臓、血圧、胃腸の働きを司る自律神経障害。 |
糖尿病腎症 |
糖尿病性腎症は、糖尿病によって腎臓の糸球体が細小血管障害により硬化し減少する疾患。 |
糖尿病網膜症 |
糖尿病網膜症は、糖尿病の3大合併症の一つで、糖代謝異常に伴い眼の網膜などに異常を起こし視力低下や中途失明を起こす疾患。 |
脳血管疾患 |
脳血管疾患は、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの脳の病気の総称。もやもや病、慢性硬膜下血腫等もある。 |
パーキンソン病 |
パーキンソン病は、脳内のドーパミン不足とアセチルコリンの相対的増加とを病態とし、錐体外路系徴候を示す疾患。特定疾患のひとつ。 |
閉塞性動脈硬化症 |
閉塞性動脈硬化症は、下肢の大血管が慢性的に閉塞し、軽い場合でも冷感、重症なら下肢の壊死を招く疾患。 |
関節リウマチ |
関節リウマチは、膠原病のひとつで、自己の免疫が主に手足の関節を侵し関節痛や関節の変形を生じさせる炎症性自己免疫疾患。 |
慢性閉塞性肺疾患 |
慢性閉塞性肺疾患は、代表的な慢性呼吸器疾患。有毒なガスやタバコなどの有害微粒子の吸入で、肺胞の破壊や気道炎症が起き、慢性的にに息切れが生じる病気。 |
両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症 | 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症は、股関節の疼痛により安静時にも痛みがでる病気。大腿部、腰部、膝関節に起こることがある。 |
末期がん |
身体各部で発症したがんが、主に全身に転移した状態で、治療効果を期待できなくなった状態。 |
◆〔介護保険制度誕生の背景〕についてご説明します。 |
高齢化社会到来 |
近年の少子高齢化傾向の進展によって、日本人の5人に一人は65歳以上という時代に突入しました。これに伴い、高齢化・老化による病気や怪我により介護を必要とする人の数が急激に増加しています。 |
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