アマゾン〔身体の病気〕◇腎臓・泌尿器の病気◇慢性腎炎 |
〔慢性腎炎〕は、大人の腎臓病の中では最も多く、次のような「三大症状」が長期にわたって持続する病気です。
・血尿・たんぱく尿
全身倦怠などの症状が現れることもあります。この病気は、腎臓自体で起こった炎症によるはっきりとした自覚症状がないため、健康診断などで血尿やたんぱく尿が出て発見されることが少なくありません。 |
アマゾン〔身体の病気〕◇腎臓・泌尿器の病気◇慢性腎炎 |
〔慢性腎炎〕は、大人の腎臓病の中では最も多く、次のような「三大症状」が長期にわたって持続する病気です。
・血尿・たんぱく尿
全身倦怠などの症状が現れることもあります。この病気は、腎臓自体で起こった炎症によるはっきりとした自覚症状がないため、健康診断などで血尿やたんぱく尿が出て発見されることが少なくありません。 |
鼻炎や喉頭炎、扁桃炎などの上気道の炎症を起こした後で発症する、急性腎炎なら適切な治療で比較的早期に治癒するのに対して、慢性腎炎は一度罹るとなかなか治りにくい病気です。 |
自覚症状が少ないので発見が遅れることもありますが、血尿や高血圧、むくみが出たり、健康診断などで慢性腎炎の疑いが指摘されたら、精密健診を受けることが必要です。早期発見が治療の最善策となります。 |
◆「慢性腎炎」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
慢性腎炎は どんな病気ですか? |
慢性腎炎は、正式には〔慢性糸球体腎炎〕という病気で、急性腎炎の症状が軽かったりしたために、適切な治療をしなかった場合など、繰り返し的に急性腎炎が発症し、やがて慢性化してなります。 |
◆「慢性腎炎」の症状の説明です。 |
慢性腎炎の症状 |
慢性腎炎の症状は、基本的には急性腎炎と同じように、「血尿・たんぱく尿」「高血圧」「むくみ」の三大症状が現れます。このような症状が1年以上にわたって継続的に現れるのが、慢性腎炎ということになります。 |
◆「慢性腎炎」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
慢性腎炎の原因 |
体内にウイルスや細菌などの抗原が侵入してくると、それに対抗するために、体内で抗体が作られます。この抗原とそれに対する「IgA抗体」とからなる免疫複合体が、腎臓の糸球体に沈着すると、それを白血球が攻撃することで腎臓に炎症が起こります。 |
◆「慢性腎炎」の検査方法や診断方法の説明です。 |
慢性腎炎の診断 |
慢性腎炎の検査は「尿検査」「血液検査」および「腎生検」などで行われます。 |
◆「慢性腎炎」の治療方法の説明です。 |
慢性腎炎の治療 |
慢性腎炎の治療は、その進行段階や症状によって、次のいくつかが複合して選択されます。
・食事療法
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◆腎臓や慢性腎炎などの病気などに関する医学用語解説です。 |
クレアチン |
クレアチンは、窒素を含有する有機物の一種で、肝臓や腎臓、膵臓、脾臓などの臓器で、「アルギニン」「グリシン」「メチオニン」の3種のアミノ酸から合成されます。また、肉や魚などの食物やサプリメントから摂取することもできます。 |
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クレアチンリン酸とATP |
筋肉内に取り込まれたクレアチンの一部分は、「クレアチンキナーゼ」という酵素の作用で「クレアチンリン酸」という物質に変換され、エネルギー源として貯蔵され、筋肉が瞬発力を必要とする瞬間などに活用されます。 |
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クレアチニン生成とエネルギー放出 |
ATPが持つ三つの「リン酸」のうち一つを放出して「アデノシン二リン酸(ADP)」という物質に変化するとき、「クレアチニン」という物質が生成され、同時に多量のエネルギーを放出します。 |
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ATP再生とクレアチニン |
筋肉中に存在するATPの量はごく少量なので、このエネルギーは主に「瞬発力」を発揮するために使われますが、直ぐに消費し尽くされてしまいます。そこで、新たな「クレアチン」が供給されて、不足状態となったATPを補給するための反応が起こります。
尚、血中クレアチニン濃度の上昇、あるいは低下で想定される疾患などとしては、次のようなものがあります。
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クレアチニン係数 |
尿中クレアチニンの排泄量は、年齢や体重などによる筋肉の発育と運動量とに関係していて、個人差があります。このため、尿中へのクレアチニン排泄量を「クレアチニン係数」という指標に変換して、腎機能状態の把握に用いることがあります。 【クレアチニン係数】 = (24時間尿中クレアチニン排泄量[mg/日]) / (体重[kg])
クレアチニン係数に変換すると、比較的個人差が少なくなり、健常成人男性では、ほぼ20~26、女性では14~22の範囲の値をとります。このクレアチニン係数の有用性は、他の蓄尿を必要とする検査において、採尿が正しく行われたかの確認や、筋肉の発達度の推定などで発揮されます。 |
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血清クレアチニン濃度 |
血清クレアチニン濃度は、腎臓における尿の濾過機能低下に応じて上昇します。そのため、腎機能低下状況の確認や腎障害、尿路閉塞性疾患などの経過観察、治療効果の確認に活用されます。また、血液の人工透析が必要な場合の透析の導入時期決定などにも重要な判断因子となります。 |
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クレアチニン・クリアランス |
クレアチニン・クリアランスは、腎臓が体内に蓄積した老廃物を、尿として排泄する能力を調べる検査です。別ないい方をすれば、この方法はクレアチニンなど身体内に蓄積した老廃物を、尿中に排出する効率を測定する検査で、腎機能の低下を早期に検出できる方法です。
Ccr=(U * V)/ S * 1.73/A
ここで、体表面積A[m2]の計算式はいろいろと提案されていますが、Du Bois の式は次のようになっています。
40歳を過ぎると、10年、年齢が上がるごとに、クレアチニン・クリアランス値は約10%低下するのですが、想定以上に低すぎるときは腎機能が低下していることを意味します。 低下の度合いが、50~70[ml/min]で「軽度障害」、30~50[ml/min]で「中等度障害」、30[ml/min]以下で「高度障害」となります。高度障害の状態では、尿毒症を呈するようになり、極めて危険な状態です。 クレアチニン・クリアランスが異常値を示す場合、次のような疾患・病気が考えられます。
クレアチニン・クリアランス検査は、相当な手間がかかるため、簡便に推定する方式が考案されています。このような方法は、あくまでも簡便法なので、明らかに腎機能低下が疑われる状態では、正式な方法でクレアチニン・クリアランス値を求めることが推奨されます。
Clcr = (140-Age)* Weight / 72 / Scr |