水銀中毒 |
水銀は中枢神経や内分泌器、腎臓、口腔、歯茎、歯などに重大な障害をもたらします。低濃度であっても長時間水銀蒸気に晒されると、脳に重大な障害を受け死にいたります。
水銀やその化合物は幼児には有毒です。水銀中毒の最悪の例は、水俣病として知られているように、妊娠中の女性が水銀に被爆した場合、胎児は水銀中毒の障害を持って生れてきます。
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鉛中毒 |
微量の鉛は日常摂取する飲食物にも含まれていますが、通常摂取する程度の量では中毒症状は起こりません。しかし、鉛に汚染された食品を摂取し続けると、鉛が体内に蓄積し健康への影響がでてきます。特に、鉛の有機化合物は、細胞膜を通して摂取され容易に中毒症状を起こすとされます。
急性鉛中毒では、嘔吐、腹痛、ショックなどの症状を呈しますが、慢性鉛中毒では、主に消化器症状、神経症状、一部では貧血などの症状が現れます。肉眼的所見として、脳水腫、大脳皮質の軟化などが認められます。
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カドミウム中毒 |
カドミウム中毒での標的臓器は腎臓であり、近位尿細管上皮細胞にカドミウムが蓄積し、腎障害が発症します。
カルシウムの代わりにカドミウムが骨に吸収される、カルシウム脱失現象が起こり骨軟化が起こります。これにより骨内のカルシウムが不足する状態となります。
カドミウム中毒の最悪の例は、「イタイイタイ病」として知れれる公害病です。カドミウム汚染地域で長年生活した人が、カドミウムに汚染された米や野菜、水を摂取し続けたことで、体内に蓄積し中毒を起こしました。
病状の進行により最終的には、骨の強度が極度に弱くなり、ちょっとしたことで骨折するなどのため、寝たきりの状態となってしまう中毒の病気です。
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ヒ素中毒 |
ヒ素は単体でもヒ素化合物でも人体には非常に有毒な物質です。誤って飲み込むと急性ヒ素中毒を起こし、消化管の刺激により吐き気や嘔吐、下痢、激しい腹痛などの症状が起こります。ショック症状により死に至ることもあります。
継続的にヒ素を摂取した場合、慢性ヒ素中毒となり、剥離性の皮膚炎や過度の色素沈着、骨髄障害、末梢性神経炎、黄疸、腎不全などの症状が現れます。「ボーエン病」と呼ばれる慢性ヒ素中毒による皮膚病変が知られています。
砒素は強力な発癌物質であり、肺癌やボーエン病などの内臓悪性腫瘍の原因となります。
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