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〔目のがんとは〕

 身体に発生するがん全体からみると、非常に稀ではありますが、目にも悪性腫瘍(がん)は発生します。

 目のがんとは、眼球自体および眼の周辺部に発生する悪性腫瘍の総称です。

 「目」には同義語である「眼」という文字もあり、〔目のがん〕は、〔眼のがん〕や〔目の癌〕あるいは〔眼の癌〕と表示されることも多いです。


 目のがんには、悪性腫瘍(がん)が発生する部位により〔眼瞼腫瘍〕や〔結膜腫瘍〕〔眼窩内腫瘍〕および〔眼球内腫瘍〕とがあります。

 〔眼瞼腫瘍〕は、上下のまぶたに発生する悪性腫瘍です。上下のまぶたが、痛みや痒みを伴って赤く腫れる病気に〔麦粒腫(ものもらい・めばちこ・めっぱ)〕がありますが、これは眼を不潔な状態にすれば誰にでも起こる病気であり、悪性腫瘍ではありません。

 結膜は、まぶたの裏側から眼球表面の強膜(白目)を覆う形で存在しますが、ここに発生する悪性腫瘍が〔結膜腫瘍〕です。

 眼球を取り巻く眼の組織は、強力な骨に囲まれた「眼窩」と呼ばれる空間内に存在します。〔眼窩内腫瘍〕は、この空間内にあるさまざまな組織に生ずる悪性腫瘍です。

 〔眼球内腫瘍〕は、眼球内部にある「強膜」や「虹彩」「毛様体」「脈絡膜」および「網膜」などに生ずる悪性腫瘍です。

 尚、医学用語では、「虹彩」「毛様体」「脈絡膜」の三つをあわせて「ぶどう膜」と呼んでいます。



目の悪性腫瘍(がん)の種類 ◆「目の悪性腫瘍(がん)」にはどんな種類があるかご説明します。
眼瞼腫瘍
(まぶたにできるがん)
眼瞼(まぶた)の説明図
 〔眼瞼腫瘍〕はまぶたにできる悪性腫瘍(まぶたのがん)ですが、このがんは、眼球そのものに生じる悪性腫瘍(がん)ではなく、基本的に皮膚がんです。

 眼瞼(まぶた)は、目そのものではありませんが、ここにできる悪性腫瘍は通常、目のがんとして区分されています。

 このがんでは、がん部位からの出血やまつげの脱毛、中央部が凹んだ潰瘍などが生じて、治りにくく徐々に拡大して行きます。

 まぶたは外部から直接見える部位であるため、がんが発生すれば初期の段階で容易に発見されます。このため、悪性度は低く予後は良好となります。

結膜腫瘍
(結膜にできるがん)

 上の図で示すように、結膜は、上下まぶたの裏側の「上眼瞼結膜」「下眼瞼結膜」から眼球表面の強膜(白目)表面を覆うようにまで繋がる「眼球結膜」へと広がる膜で、眼球表面では輪状(球結膜)になっています。

 眼球表面の球結膜からは〔扁平上皮癌〕が発生します。特に白目と黒目の境界部分で結膜輪部と呼ばれる部位から多く発生します。

 また、結膜には〔悪性黒色腫(メラノーマ)〕と呼ばれる悪性腫瘍も発生します。

眼窩内腫瘍
(眼球の収まる骨の窪みにできるがん)

 眼球を構成する眼の組織は「眼窩」と呼ばれる強力な骨に囲まれた凹みの中に存在しています。

 この眼窩内には眼球の他、その周囲の多くの小さな器官や組織が納まっていて、それらの器官や組織にもがんは発生します。

 〔眼窩内腫瘍〕で最も多く生ずるのは、目の周辺部のリンパ組織にできる〔悪性リンパ腫〕です。

 涙腺にも高い頻度で腫瘍は発生し多くは良性ですが、〔涙腺がん〕と呼ばれるほどに発達したものは悪性度が高く早期治療が不可欠となります。

 また、小児特有な眼窩に生ずるがんとして〔横紋筋肉腫〕があります。

眼球内腫瘍
(眼球内の組織に生じるがん)
眼球の構造説明図
 眼球内の多くの組織にも悪性腫瘍は発生します。眼球内に生ずる悪性腫瘍として、大人では〔悪性黒色腫(メラノーマ)〕が多く発症しますが、これは眼球内の色素細胞にできる悪性腫瘍です。

 このがんは、既に述べたように結膜部にも生じますが、「強膜(白目)」や「ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)」にも発生します。ぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)にはメラニン色素を産生する細胞があるために悪性黒色腫が発生するのです。

 これらのがんでは、初期段階では特別な自覚症状はありませんが、進行してくるとものが歪んで見えたり、視野が狭窄(きょうさく)したりします。

 また、小児では、網膜になる前の細胞に発生する〔網膜芽細胞腫〕と呼ばれるがんが眼底に発生することがあります。