アルコール性肝障害の中で最初に発症するのは、アルコール性脂肪肝です。アルコール性脂肪肝が、更に進行すると、アルコール性肝繊維症になります。 |
この合併症として、肝性脳症、肺炎、急性腎不全、および消化管出血などが起こると、高い確率で死に至る、重症型アルコール性肝炎という病態となります。この段階にいたると禁酒しても手遅れです。 |
◆「アルコール性肝障害」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
アルコール性肝障害は どんな病気ですか? |
アルコール性肝障害は、大量のアルコールを長期間継続的に摂取する人に起こる、さまざまな肝機能障害の総称です。アルコール性肝障害には、次の4つがあります。
・アルコール性脂肪肝
アルコール性脂肪肝は、肝細胞内に中性脂肪が蓄積し肝臓が肥大した状態で、長期大量のアルコール摂取により、肝臓の脂肪代謝機能が低下して起こります。 |
◆「アルコール性肝障害」の症状の説明です。 |
アルコール性肝障害の症状 |
アルコール性肝障害の初期にはほとんど自覚症状はなく、疲れ易いとかだるいといった程度です。 |
◆「アルコール性肝障害」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
アルコール性肝障害の原因 |
肝臓は、体内での代謝で発生するアンモニアなどの有害物質や、飲食物として摂取する有毒物質に対しての解毒作用を担っています。肝臓は、アルコールも体外からの有害物質として認識して、肝臓内に存在する酵素の力で分解処理し解毒化し、呼気や尿、汗として体外に排出しています。 |
◆「アルコール性肝障害」の検査方法や診断方法の説明です。 |
アルコール性肝障害の診断 |
アルコール性肝障害は、アルコールの長期継続的摂取によって起こる障害なので、早期に発見し、断酒などの厳しい対処をすれば、肝臓がんまで進行しないうちに止めることができます。逆にいえば、正しい治療をしなければ、高い確率で肝臓がんにまで行く可能性があります。 |
◆「アルコール性肝障害」の治療方法の説明です。 |
アルコール性肝障害の治療 |
酒を飲まなければ、アルコール性肝障害になることはありません。アルコールを飲む場合には、肝臓に過度な負担を掛けない程度にしておくことが重要です。 |