大腸ポリープは、直腸に最も多く発生し、続いて直腸の近くにあるS状結腸に多く発生します。 |
特に危険な状態は「ポリポージス」という状態で、一度に百個を超えるほどのポリープが発生する状態をいい、放置すればこのポリープは確実にがん化します。大腸ポリープが発生しやすい年齢は40歳以上の人で、高齢になるほど増加する傾向にあります。 |
◆「大腸ポリープ」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
大腸ポリープは どんな病気ですか? |
大腸ポリープとは、簡単にいうなら大腸の内壁にできるイボのような病変で、茸状に根元がくびれた有茎性ポリープと、全体に盛り上がりのある広基性ポリープとがあります。大きさは1mmくらいの小さなものから、5cm以上もある大きなものまであって、その多くは腺腫と呼ばれるポリープです。
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◆「大腸ポリープ」の症状の説明です。 |
大腸ポリープの症状 |
大腸ポリープは、ポリープが小さいうちにはほとんど無症状ですが、大きくなるにつれて、腸の内容物がポリープの表面を刺激するようになり、傷ついて出血して便に血が混じったり、腹痛を感じることもあります。 |
◆「大腸ポリープ」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
大腸ポリープの原因 |
近年の食生活の欧米化は、動物性脂肪分や糖分の多量摂取を招き、しかも食物繊維の摂取量の減少も伴うために、大腸への負担を増大させています。大腸ポリープの増加はこのことと密接に関係しているといわれています。 |
◆「大腸ポリープ」の検査方法や診断方法の説明です。 |
大腸ポリープの診断 |
大腸ポリープは、小さなものでは自覚症状は現れません。健康診断の便潜血反応陽性や腹痛、血便などがあれば、精密検査を受けるべきです。便通の状態が急激に変化した場合、たとえば普段は便秘勝ちの人が下痢するようになったり、その逆だったりしたときには、大腸がんの可能性も含めて、直ちに精密検査を受けることが重要です。
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◆「大腸ポリープ」の治療方法の説明です。 |
大腸ポリープの治療 |
ほとんどの大腸ポリープは、内視鏡(正確には大腸ファイバースコープ)を用いて、観察すると共に、必要なら切除することができます。切除に際しての痛みは全くありません。 |
◆「大腸ポリープ」の予後の説明です。 |
大腸ポリープの予後 |
ポリープを切除した場合には、切除後1週間くらいは、アルコールはじめ刺激性の食物の摂取は厳禁です。また、暴飲暴食も同様に厳禁で、このような注意を怠らなければ合併症が起こることも少なくなります。
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