食物を食べると、食べ物は口から肛門までの消化管と呼ばれる器官を通りながら消化され吸収されていきます。消化管の内側は粘膜で覆われ、その壁は、その粘膜の下層にある粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)と呼ばれる層で構成されています。 |
潰瘍は、上図に示すように更に細かく分類されていて浅い潰瘍から深い潰瘍まであります。胃潰瘍は、それらの部位に潰瘍ができた状態をいいます。 |
◆「胃潰瘍」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
胃潰瘍はどんな病気ですか? |
胃の中では、口から摂取した食物を消化するために強力な酸が含まれています。この強力な酸から胃壁粘膜を守るために、胃は粘液を分泌していて、通常はこれらがバランスして平衡状態になっています。
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◆「胃潰瘍」の症状の説明です。 |
胃潰瘍 |
胃潰瘍の典型的な症状は、「みぞおちの痛み」です。この痛みは空腹時や夜間に起こり易く、食事をすると一旦治まりますが、しばらくしてまた起こるようになります。 |
◆「胃潰瘍」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
胃潰瘍 |
潰瘍の起こる基本原因は、何らかの原因で胃酸と粘液の平衡状態が崩れ、胃酸の効果が勝るために起こります。胃はデリケートな臓器なので、心身のストレスやアスピリンなどの医薬品の服用、刺激性の食物、アルコールの過剰飲用などによって、容易にバランスが崩れます。 |
◆「胃潰瘍」の検査方法や診断方法の説明です。 |
胃潰瘍 |
潰瘍は自覚症状だけでの診断は難しいので、検査による診断が必要です。診断には、レントゲン検査や胃カメラによる直接観察検査などがあります。胃カメラによる直接検査では、潰瘍部位の組織サンプルを採取できるので、確定診断に役立ちます。また、ピロリ菌の存在も検査できます。
他の病気と同じように、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は軽度のものほど治りも早いので、胸やけや上腹部不快感など潰瘍特有の症状が現れたら、早めに消化器内科を受診することが大切です。 |
◆「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」の治療方法の説明です。 |
胃潰瘍 |
胃潰瘍の本格的な治療法を行う前に、まず必要なのは、悪い生活習慣の改善です。その上で、対症療法、根本治療を行うことになります。
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