反射性尿失禁では、物理的に十分な尿が膀胱には貯まっているのに、大脳は尿意を感じることができません。
・尿意を感じないのに尿が漏れてしまう。 |
◆「反射性尿失禁」とは、一体どんな病気なのかが分かります。 |
尿失禁はどんな病気? |
自分の意思とは関係なく、尿が漏れてしまうのを尿失禁といいます。くしゃみした拍子に漏れてしまうもの、トイレが間に合わずに漏れてしまうもの、何らかの病気で膀胱に尿がたまり、これが一気に溢れ出るものなどがあります。 |
反射性尿失禁はどんな病気? |
反射性尿失禁は、膀胱に尿が貯まっても、脊髄損傷などのによる上位感覚神経の障害があるために、尿意が大脳まで伝達できなくなって生じます。膀胱には物理的に十分な尿が貯まっているのに、大脳は尿意を感じません。結果的に、自分の意思とは無関係に、膀胱からの感覚は脊髄反射から直接的に、膀胱括約筋を刺激し反射的に膀胱収縮が起こし、尿が失禁する状態です。 |
◆「反射性尿失禁」の症状が分かります。 |
反射性尿失禁の症状 |
既に「尿失禁」のページ内の「尿失禁の種類」の項でご説明していますが、尿失禁とは、自分の意思とは関係なく、尿が漏れてしまう状態または病気です。症状は不随意に尿が漏れ出すという状態でも、それを引き起こす原因や症状にはいろいろなものがあります。
・尿意を感じないのに尿が漏れてしまう。 |
◆「反射性尿失禁」の原因や発症の仕組みが分かります。 |
反射性尿失禁の原因 |
交通事故等により脳や脊髄損傷などの上位神経が障害されることが起こる場合があります。このような上位感覚神経の障害があると、尿意が大脳まで伝達できず、大脳が尿道括約筋を制御できなくなります。 |
◆「尿失禁」の検査方法や診断方法が分かります。 |
尿失禁 |
尿失禁の診断は、「問診」「採尿検査」「腹部超音波検査」および「ウロダイナミクス検査」などにより行われます。
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◆「尿失禁」の治療方法が分かります。 |
尿失禁の治療方針 |
尿失禁の治療法は、尿失禁の発症原因により異なります。通常、行われる治療法には「骨盤底筋体操」「薬物療法」「電気刺激療法」および「外科的療法」があります。 |
骨盤底筋体操 |
「腹圧性尿失禁」の治療で絶大な効果があるのは、「骨盤底筋体操」と呼ばれる方法です。この体操を始めると、大部分の人に、1~3か月くらいで目に見える効果がでてきます。 |
薬物療法 |
腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁の治療に使われる医薬には、「抗コリン剤」「βアドレナリン受容体刺激薬」および「αアドレナリン受容体刺激薬」などがあります。 |
電気刺激療法 |
膀胱のある部分の骨盤表面に電極を貼り付け、電圧と周波数と時間を調整しながら一定のパルスはを送り、これを一回の処方で20~30分くらい続けます。これにより、骨盤底筋群を鍛える効果が生まれます。 |
外科的療法 |
腹圧性尿失禁に対して、外科的な手術を行う療法です。例えば、開腹して膀胱と尿道の部分を恥骨の裏側に縫い付けて、後ろに落ちないように固定するなどの手術です。このような外科的療法には、「MMK法」「膀胱頚部つりあげ術」「スリング法」および「コラーゲン注入法」があります。 |