スローピング運動では、先ず、階段を5段分、前向きに上り、身体の向きは変えずに、そのまま後ろ向きに5段降りる。上るときは、背筋を伸ばしてまっすぐ前をみて上り、後ろ向きに降りるときは、足元をしっかりと着地させながらゆっくりと降りる。この動作を10~20回ほど繰り返す。
今度は、階段の最も下段の位置で、後ろ向きになり、先ず5段上る。そして、そのままの向きで5段降りる。この動作も10~20回繰り返す。後ろ向きの姿勢のときは、手すりを軽くでいいが、確実に握るようにするのが重要です。前向きに降りるときは、膝を軽くまげて着地すると膝への負担が軽減できます。
上り降りする階段の段数は、3段、2段、1段などと好きなように変えて楽しむのが良いです。そして、最後に、1階分すべての階段を前向きと、後ろ向きで上下して終了します。
これだけやると、季節にもよりますが、少し息が弾んできて、ちょっと汗ばんできます。これを1日分のメニューとして毎日続けることが成功のポイントです。
一回のスローピング運動のフルメニューに必要な時間は20~30分となります。
このようなやり方は、階段だけでなく、坂道でも同様にすれば同じような効果が期待されます。しかし、坂道の場合には手摺がないのが普通ですので、安全面には十分注意しなくてはなりません。
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