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〔オリゴ糖〕




 食品に甘味をつける調味料を甘味料と呼び、食品衛生上における食品の表示では、〔食品添加物〕として表示されています。

 以前には、甘味料といえば天然のものが主流だったのですが、近年では人工甘味料と呼ばれるものも増えていて、それぞれに長所と短所があります。

 甘味料は、食品自体に甘味を出させるものや食品添加物として使用し食品に甘味を発現させる物質全般を指します。



 甘味料の分類の仕方はさまざまで混乱も多いのですが、大きくは〔糖質系甘味料〕と〔非糖質系甘味料〕とに分類されています。

 ブドウ糖や果糖などの単糖類が2~10個程度結合したものを総称してオリゴ糖と呼んでいます。「オリゴ」とは、ギリシャ語で「少ない」という意味で、結合する単糖類の数が少ないことを意味しています。
 しかし、明確なが定義はなく、二糖類である砂糖や乳糖、麦芽糖もオリゴ糖に属するとされることもあります。

  オリゴ糖には、整腸作用や低カロリー、甘味の低減、虫歯の原因になりにくいなどの特徴があり、これらの特長を活かして、飲料や菓子、パン、ジャムなどの加工食品に利用されています。

オリゴ糖の種類 ◆〔オリゴ糖〕の種類にはどんなものがあるかご説明します。
オリゴ糖

 糖質系甘味料は、〔砂糖〕〔でん粉由来系糖〕〔オリゴ糖〕および〔糖アルコール〕に分類されています。このページは、〔オリゴ糖〕についてご説明しています。

 一般にブドウ糖や果糖などの基本となる単糖類が2~10~20個程度の少数結合した糖を総称して〔オリゴ糖〕と呼んでいます。

 しかし、砂糖や乳糖、麦芽糖も複数の分子から構成されていて、この定義では一種のオリゴ糖ということになってしまいますが、普通はオリゴ糖の仲間には入れていません。

 オリゴ糖には、各オリゴ糖固有の特徴もあるものの、生理作用や体内吸収性などにおいて共通的な特徴も持っています。

オリゴ糖の共通的特徴
生理作用  ・虫歯予防作用
 ・腸内有用菌活性化:大腸まで到達しビフィズス菌の栄養となる。
 ・大腸ガン予防作用

体内吸収性  ・低カロリー:砂糖の半分以下
 ・体内吸収されず排出されるため、ダイエット効果大

利用分野  ・砂糖の代替甘味料、整腸剤
 ・飲料などへの甘味添加料
 ・菓子やプリン、パン、ジャム、かまぼこなどの加工食品への利用


オリゴ糖の種類

オリゴ糖の種類
フラクトオリゴ糖  フラクトオリゴ糖は、酵素を作用させて砂糖にフラクトースを結合させて作られた難消化性のオリゴ糖です。砂糖に近い甘味がありますが、砂糖を100とするとき、フラクトオリゴ糖の甘味は30~60程度です。

 砂糖の熱量が1g当たり4kcalであるのに対して、フラクトオリゴ糖の熱量は1g当たりで約2kcal程度です。

 フラクトオリゴ糖は、中南米アンデス地方のヤーコンに多く含まれています。また、のニンニクやトマト、バナナなどにも少量含まれます。

ガラクトオリゴ糖  ガラクトオリゴ糖は、乳糖を原料として酵素反応を利用して作られる難消化性のオリゴ糖です。自然界では母乳などに含まれています。砂糖を100としたときのガラクトオリゴ糖の甘味は20~25程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。

 ガラクトオリゴ糖は、甘さ控え目、低カロリーなどの特徴があるほか、たんぱく質の消化吸収を助ける機能や腸内有用菌の活性化などの作用があります。

キシロオリゴ糖  キシロオリゴ糖は、キシランを原料として、キシラナーゼなどによる酵素反応の分解という技術を用いて製造される難消化性のオリゴ糖です。キシランは、食物繊維の一種で、植物の細胞壁を構成するひとつの成分です。

 砂糖を100としたときのキシロオリゴ糖の甘味は40~50程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。

 キシロオリゴ糖は、甘さ控え目、低カロリーなどの特徴があるほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。

乳果オリゴ糖
ラクトスクロール
大豆オリゴ糖  大豆オリゴ糖は、大豆ホエーから分離精製して製造されるオリゴ糖です。大豆のたんぱく質にはラフィノースとスタキオースというオリゴ糖が含まれていて、大豆オリゴ糖はこれらを合わせたオリゴ糖です。

 砂糖を100としたときの大豆オリゴ糖の甘味は70~75程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約3kcalほどです。

 キシロオリゴ糖は、甘さ控え目でやや低カロリーという特徴のほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。

イソマルトオリゴ糖  イソマルトオリゴ糖は、澱粉から生産されるマルトース液を原料として、α-グルコシダーゼなどによる酵素反応の転移という技術により作られる、やや難消化性のオリゴ糖です。イソマルトオリゴ糖には一部に消化性のオリゴ糖も含まれています。天然では、蜂蜜や味噌、醤油、清酒などに含まれています。

 砂糖を100としたときのイソマルトオリゴ糖の甘味は30~55程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約3kcalほどです。

 イソマルトオリゴ糖は、甘さ控え目でやや低カロリーという特徴のほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。

ラフィノース  ラフィノースオリゴ糖は、砂糖大根(ビート)から分離精製して作られる天然のオリゴ糖です。ラフィノースは、ビートやユーカリ樹液、大豆、キャベツ、ブロッコリー、アスパラガスなどの植物に比較的多く含まれています。  砂糖を100としたときのラフィノースオリゴ糖の甘味は20程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。

 このオリゴ糖は、数あるオリゴ糖のなかで唯一吸湿性が全くない特徴があります。また、大腸まで届いてビフィズス菌を増殖させる作用があります。

トレハロース  トレハロースは、自然界の多くの動物、昆虫類などに含まれている糖分です。バッタ、イナゴ、蝶、ハチなど多くの昆虫の血糖はトレハロースであり、分解酵素・トレハラーゼによってブドウ糖に転換して利用しています。

 甘味度は砂糖の45%程度で、後に引かない甘味が穏和で上品さを持つ糖質です。和洋菓子やパン、惣菜、冷凍食品、飲料など多くの食品に使用されるほか、保水力を活かし各種の基礎化粧品や組織や蛋白質の保護作用を活かしての臓器移植時の臓器保護液などに使用されています。

乳糖
ラクトース
 ラクトース(乳糖)は、牛乳や人をはじめとする哺乳類の乳汁に含まれている糖分です。植物ではレンギョウの花粉中に含まれていることが知られている。オリゴ糖の定義に揺れがあるため、ラクトースは、分類上は一般的糖類にも登場します。