フラクトオリゴ糖
|
フラクトオリゴ糖は、酵素を作用させて砂糖にフラクトースを結合させて作られた難消化性のオリゴ糖です。砂糖に近い甘味がありますが、砂糖を100とするとき、フラクトオリゴ糖の甘味は30~60程度です。
砂糖の熱量が1g当たり4kcalであるのに対して、フラクトオリゴ糖の熱量は1g当たりで約2kcal程度です。
フラクトオリゴ糖は、中南米アンデス地方のヤーコンに多く含まれています。また、のニンニクやトマト、バナナなどにも少量含まれます。
|
ガラクトオリゴ糖
|
ガラクトオリゴ糖は、乳糖を原料として酵素反応を利用して作られる難消化性のオリゴ糖です。自然界では母乳などに含まれています。砂糖を100としたときのガラクトオリゴ糖の甘味は20~25程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。
ガラクトオリゴ糖は、甘さ控え目、低カロリーなどの特徴があるほか、たんぱく質の消化吸収を助ける機能や腸内有用菌の活性化などの作用があります。
|
キシロオリゴ糖
|
キシロオリゴ糖は、キシランを原料として、キシラナーゼなどによる酵素反応の分解という技術を用いて製造される難消化性のオリゴ糖です。キシランは、食物繊維の一種で、植物の細胞壁を構成するひとつの成分です。
砂糖を100としたときのキシロオリゴ糖の甘味は40~50程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。
キシロオリゴ糖は、甘さ控え目、低カロリーなどの特徴があるほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。
|
乳果オリゴ糖 ラクトスクロール
|
|
大豆オリゴ糖
|
大豆オリゴ糖は、大豆ホエーから分離精製して製造されるオリゴ糖です。大豆のたんぱく質にはラフィノースとスタキオースというオリゴ糖が含まれていて、大豆オリゴ糖はこれらを合わせたオリゴ糖です。
砂糖を100としたときの大豆オリゴ糖の甘味は70~75程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約3kcalほどです。
キシロオリゴ糖は、甘さ控え目でやや低カロリーという特徴のほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。
|
イソマルトオリゴ糖
|
イソマルトオリゴ糖は、澱粉から生産されるマルトース液を原料として、α-グルコシダーゼなどによる酵素反応の転移という技術により作られる、やや難消化性のオリゴ糖です。イソマルトオリゴ糖には一部に消化性のオリゴ糖も含まれています。天然では、蜂蜜や味噌、醤油、清酒などに含まれています。
砂糖を100としたときのイソマルトオリゴ糖の甘味は30~55程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約3kcalほどです。
イソマルトオリゴ糖は、甘さ控え目でやや低カロリーという特徴のほか、腸内有用菌の活性化や虫歯になりにくいなどの特徴があります。
|
ラフィノース
|
ラフィノースオリゴ糖は、砂糖大根(ビート)から分離精製して作られる天然のオリゴ糖です。ラフィノースは、ビートやユーカリ樹液、大豆、キャベツ、ブロッコリー、アスパラガスなどの植物に比較的多く含まれています。 砂糖を100としたときのラフィノースオリゴ糖の甘味は20程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。
このオリゴ糖は、数あるオリゴ糖のなかで唯一吸湿性が全くない特徴があります。また、大腸まで届いてビフィズス菌を増殖させる作用があります。
|
トレハロース
|
トレハロースは、自然界の多くの動物、昆虫類などに含まれている糖分です。バッタ、イナゴ、蝶、ハチなど多くの昆虫の血糖はトレハロースであり、分解酵素・トレハラーゼによってブドウ糖に転換して利用しています。
甘味度は砂糖の45%程度で、後に引かない甘味が穏和で上品さを持つ糖質です。和洋菓子やパン、惣菜、冷凍食品、飲料など多くの食品に使用されるほか、保水力を活かし各種の基礎化粧品や組織や蛋白質の保護作用を活かしての臓器移植時の臓器保護液などに使用されています。
|
乳糖 ラクトース
|
ラクトース(乳糖)は、牛乳や人をはじめとする哺乳類の乳汁に含まれている糖分です。植物ではレンギョウの花粉中に含まれていることが知られている。オリゴ糖の定義に揺れがあるため、ラクトースは、分類上は一般的糖類にも登場します。
|