〔非糖質系天然甘味料〕

　一般に非糖質甘味料は高甘味度甘味料であり、砂糖の数十倍～数千倍もの高い甘味を有する物質です。天然の主な非糖質系甘味料には、3種類があります。甘味が高いことで食品に添加する量が少なくて済む特徴があります。

　非糖質系甘味料に共通的な性質として、高い甘味度があり、低カロリーなどの特性があり、病人食の甘味原料とされたりします。

非糖質系天然甘味料

ステビア	ステビアは、非糖質系甘味料のひとつです。パラグアイ原産のキク科植物「ステビア・レバウディアナ」に含まれています。 　砂糖の300倍の甘味度を持つ低カロリー甘味料として清涼飲料水などに使用されています。
甘草抽出物	甘草抽出物とは、乾燥させた甘草の根から調整される物質で、医薬品や飲料に用いられるほか、甘味料の香料として使われます。 　甘草抽出物は、抗酸化物質のひとつで、いくつかの化合物からなります。炎症抑制効果や特定の細菌やウイルスを死滅させる効果、がん細胞の撲滅効果があるほか、エストロゲンや他のホルモンと類似の作用を示したりします。
ソーマチン	ソーマチンは、西アフリカ原産のクズウコン科の植物の種子に多く含まれる植物性蛋白質で、砂糖の850～3000倍以上の甘味を持つ天然甘味料です。タウマチンともよばれます。 　日本では、平成元年に甘味料として認可され、平成8年に食品添加物として認可、平成15年には医薬品添加物にも認可され、医薬品としては有効成分の苦味や渋味をマスキングする成分として使われます。