ソルビトール
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ソルビトールは糖アルコールの一種で、砂糖の60%ほどの甘味度を持っています。最もソルビトールを多く含有している果物は、ドライプルーンとされています。ソルビトールは工業的にも、保湿剤や甘味料などの食品添加物として生産されています。
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マンニトール
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マンにトールは、糖アルコールの一種です。ヨーロッパや中近東に自生するモクセイ科のマンナトネリコの甘い樹液から抽出され命名されました。
浸透圧調製剤・利尿剤として使われ、弱い腎臓血管拡張剤にもなります。
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マルチトール
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マルチトールは、麦芽糖(マルトース)を還元して製造する「還元麦芽糖」で、糖アルコールのひとつです。
砂糖を100としたときのマルチトールの甘味は70~80程度で砂糖と類似の甘味を持っています。1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約2kcalほどです。
低エネルギー甘味料として菓子類、飲料に、品質改良材として米菓、漬け物などに使用されます。
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キシリトール
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キシリトールは、白樺などの樹木から採れる「キシラン・へミセルロース」を原料とする甘味料で、糖アルコールのひとつです。多くの野菜や果物にも含まれています。
砂糖を100としたときのキシリトールの甘味も同程度で、1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約3kcalほどです。
キシリトールは、口腔内の細菌による発酵を受けないため、虫歯の原因となる酸を作らず、虫歯になりにくいとされます。虫歯原因菌の活動を押さえ、歯垢の増殖を抑制する効果があります。
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エリスリトール
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エリスリトールは、メロンやブドウ、梨などの果実、醤油や味噌、清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールで、ブドウ糖を発酵させて作られます。
砂糖を100としたときのエリスリトールの甘味は70~80程度で、すっきりした引きのない甘味を持っています。1g当たりの熱量は砂糖が4kcalであるのに対して約0kcalほどです。
清涼飲料、お菓子、卓上甘味料などに幅広く使われるほか、血糖値を上昇させないので、糖尿病患者も安心して使うことができます。非う蝕性であり歯垢を分解する作用があります。
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ラクチトール
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ラクチトールは、糖アルコールの一種で、砂糖に似たスッキリとした甘味を持ち、酸や熱に強く、低吸湿性の特性があります。
血糖上昇の抑制作用や血液中のアンモニアを減らす医薬として使われます。特に、肝硬変にともなう高アンモニア血症の治療に用います。
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パラチノース
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パラチノースは、スクロースに転移酵素を作用させて結合の仕方を変えた二糖の一種で天然では蜂蜜やサトウキビに含まれる糖質で、素朴な甘さを持ちます。
熱量は砂糖と同じように体内で完全に消化されるため1gあたり4kcalの熱量を持ちますが、分解がゆっくりです。
カロリーの甘味度は砂糖の半分程度ですが、急激な血糖値上昇がないので糖尿病患者用の甘味料として用いられます。酵素が作用しにくい構造で虫歯原因菌がパラチノースを分解できないため、虫歯になりにくい性質もあります。
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還元水飴
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