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健康食品

〔非糖質系人工甘味料〕





 食品に甘味をつける調味料を甘味料と呼び、食品衛生上における食品の表示では、〔食品添加物〕として表示されています。

 以前には、甘味料といえば天然のものが主流だったのですが、近年では人工甘味料と呼ばれるものも増えていて、それぞれに長所と短所があります。

 甘味料は、食品自体に甘味を出させるものや食品添加物として使用し食品に甘味を発現させる物質全般を指します。



 甘味料の分類の仕方はさまざまで混乱も多いのですが、大きくは〔糖質系甘味料〕と〔非糖質系甘味料〕とに分類されています。

 非糖質系甘味料には、それを得るための基になる物質が天然に存在する物質かどうかにより〔非糖質系天然甘味料〕と〔非糖質系人工甘味料〕とに区分されています。

 一般に、非糖質甘味料は、高甘味度の甘味料であり、砂糖の数十倍~数千倍もの高い甘味を有する物質です。
 このページでは、人工の非糖質系甘味料を取り上げますが、主な非糖質系人工甘味料には多くの種類があります。それらは、甘味が高いことで食品に添加する量が少なくて済む特徴があります。

 しかし、以前には多く使用されていた人工の非糖質系甘味料の中には、発がん性が確認されたなどで、現在の日本では使用禁止になっている物質もあります。

人工の非糖質系甘味料の種類 ◆〔人工の非糖質系甘味料〕の種類にはどんなものがあるかご説明します。
非糖質系人工甘味料

 一般に非糖質甘味料は高甘味度甘味料であり、砂糖の数十倍~数千倍もの高い甘味を有する物質です。天然の主な非糖質系甘味料には、3種類があります。甘味が高いことで食品に添加する量が少なくて済む特徴があります。

 非糖質系甘味料に共通的な性質として、低カロリー、非う蝕性などの特性があり、病人食の甘味原料とされたり、虫歯予防用などの薬品に入れられることが多くあります。

非糖質系人工甘味料の種類

非糖質系人工甘味料
サッカリン  サッカリンは、砂糖の約500倍の甘みを有する人工甘味料です。そのまま尿中に排出されるので栄養にはなりません。

 微生物の成育を阻害しないので、砂糖を用いると発酵が阻害されてしまう恐れのある漬け物類の甘味料として用いられます。

アスパルテーム  アスパルテームは、人工甘味料のひとつで、蔗糖の100~200倍の甘味があり、独特の後味を持っています。

 1g当たりの甘味度は砂糖と同程度ですが、高甘味度なので使用量が非常に少なくて済むので、同一の甘味を出すものとしては低カロリーとなります。

 主に、低カロリーの飲料、ノンカロリーの飲料、食品に添加されて使われています。砂糖やアセスルファムカリウム、ソルビトールなどのような味料と合わせて使用されることもあります。

アセスルファムカリウム  アセスルファムカリウムは、人工甘味料のひとつであり、蔗糖の200倍の甘味度をもっています。「アセスルファムK」と称されることもあります。

 日本では、2000年に食品添加物として認可されました。比較的に、熱や弱酸、弱アルカリに対し安定であり、パンやクッキー、貯蔵期間が長い一部の清涼飲料等の製品にも利用されています。

スクラロース  スクラロースは、砂糖を基に開発された人工甘味料のひとつであり、蔗糖の約600倍の甘味を持っています。

 サッカリンやステビヤなどの高甘味度甘味料の持つ苦味や渋味が少なく、より砂糖に近い甘味をもっています。清涼飲料水やアイスクリーム等に使用されています。また、この物質は、非う蝕性であり虫歯の原因になり憎い性質があります。

ズルチン  ズルチンは、砂糖の約200倍の甘味を持ちますが、そのまま尿中に排出されるため、栄養として摂取することはできません。現在、日本では法律により使用禁止となっています。

ステビオサイド  パラグアイをはじめとする南アメリカ原産のキク科ステビアに含まれる甘味成分で、蔗糖の約140倍の甘味をもつ甘味料です。ステビアには、甘味成分として、「ステビオシド」や「レバウディオサイドA」などのテルペノイドの配糖体が含まれています。

 ステビオサイドは、蔗糖の約300倍の甘味度をもち、ダイエット用食品や糖尿病患者用メニューなどに砂糖の代わりとして用いられている。

グリチルリチン  グリチルリシンは、非糖質系甘味料のひとつで、マメ科植物の甘草の根茎に含まれています。摂取すると、後で砂糖の200倍ほどの独特の甘味が出る特徴があります。

 この物質は、ナトリウム塩の形として醤油や味噌にのみ甘味料として使用されています。また、抗アレルギー作用を初めとして多くの薬理作用を有することから、漢方薬などにも利用されています。

チクロ  チクロは、以前には盛んに食品添加物として使用されていましたが、発ガン性物質が検出されたことから、現在では法律で使用禁止となっています。

ネオテーム  ネオテームは、アミノ酸由来の高甘味度甘味料のひとつであり、甘味度は、砂糖の7000~13000倍、アスパルテームの約30~60倍あります。