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心の病気

その他の障害の分類

 アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-Ⅳ)」における分類方法の中には現れていない精神性疾患の中にも、いくつかの疾患があります。

 ここではそれらについて分類し紹介します。

 その他の疾患としては、次のようなものがあります。

 〔心身症〕
 〔過換気症候群〕
 〔神経性頻尿〕


 日本心身医学会が1991年に「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害の認められる病態を〔心身症〕と定義しています。

 〔心身症〕は、〔機能的障害の心気症〕と〔気質的障害の心気症〕に分けられ、機能的障害によるものは、思春期、青年期に多く発症し、気質的障害によるものは、成人期、初老期、老年期になるにつれて発症する傾向があります。小児期には心身が未分化であるため全身的反応を呈する場合が多いです。

 〔過換気症候群〕は、〔過剰換気症候群〕や〔過呼吸症候群〕〔過換気テタニー〕などとも呼ばれる症候群で、心因性以外にはこれという原因が見当たらず、発作的に呼吸困難を訴えて過換気となり、動脈血中CO2(炭酸ガス)分圧の著明な低下と呼吸性アルカローシスという現象をきたすものをいいます。

 〔神経性頻尿〕は、〔膀胱神経症〕と呼ばれることもある疾患で、膀胱以下の下部尿路臓器やその支配神経には特別な器質的病変がないにもかかわらず、頻尿や排尿痛などの多彩な膀胱症状がみられるものをいいます。

その他の疾患の詳細分類 ◆〔その他の疾患〕の詳細分類をご説明します。
心身症  1991年に日本心身医学会が発表した〔心身症〕の定義は、「身体疾患のなかで、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害の認められる病態をいう。」となっています。この定義には、「ただし神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する。」との注が付加されています。

 〔心身症〕は、「器質的な身体病変を呈する場合」と「病態生理的な機能障害を呈する場合」の二種類に大別されています。前者には、〔消化性潰瘍〕や〔気管支喘息〕などがあり、後者には〔片頭痛〕や〔過敏性腸症候群〕などがあります。

 〔心身症〕と診断される身体疾患は、あくまでも、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与しているものに限定されますが、この条件を満たす条件下での身体疾患があれば心身症と診断されます。

 身症と診断されやすい疾患には、肥満症、緊張性頭痛(頭痛)、片頭痛、狭心症、関節リウマチ、気管支喘息、頻尿(尿意頻数)、不整脈、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群などがあります。

過換気症候群  〔過換気症候群〕は、〔過剰換気症候群〕や〔過呼吸症候群〕〔過換気テタニー〕とも呼ばれる症候群であって、心因性以外には確かな原因が見当たらないにもかかわらず、発作的に呼吸困難を引き起こす過換気となり、動脈血液中の炭酸ガス濃度が顕著に低下し、呼吸性アルカローシスという現象を引き起こすものをいいます。

 〔過換気症候群〕の発作は、何らかの精神的、肉体的ストレスをきっかけとして、激しい呼吸困難発作として起こり、深く速い呼吸運動を行うようになります。

 〔過換気発作〕は安静時にみられることが多く、運動と関連する場合でも運動中ではなく運動が終わってから発作が起こることが多い特徴があります。

 正常人なら体液のpHは7.35~7.45に維持されているpHを上昇させようとする病的な過程をアルカローシスと呼んでいますが、これにより主に四肢遠位筋に強い拘縮を起こすテタニー症状や脱力感などがみられ、更に胸痛や心悸亢進がみられることがあります。

 〔過換気症候群〕の治療は、酸素の供給量が多くなりすぎないようにするために、大きく膨らませたビニール袋を口に当てて、再呼吸をさせるようにします。発作の可能性があるときには、精神安定剤も効果があります。

神経性頻尿  膀胱以下の下部尿路臓器およびその支配神経に特別な器質的病変が認められないにもかかわらず、頻尿や排尿痛などの膀胱症状が出現する場合、〔神経性頻尿〕あるいは〔膀胱神経症〕と診断されます。

 〔神経性頻尿〕の治療には、主に精神療法が用いられ、向精神薬や向神経薬も用いられます。


その他の疾患の診断基準 ◆〔その他の疾患〕の診断基準をご説明します。
心気症

過換気症候群

神経性頻尿