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統合失調症・他の精神病性障害の分類 |
アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV)」というものがあります。 |
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ここで〔統合失調症〕は以前には〔精神分裂病〕と呼ばれた精神病です。 〔統合失調症〕は、妄想や幻覚などの多彩な症状を示す精神疾患で、妄想型、緊張型、破瓜型、解体型などがあり、〔妄想性障害〕には、色情型、誇大型、嫉妬型、被害型、身体型などがあります。 |
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統合失調症・他の精神病性障害の分類 |
アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV)」というものがあります。 |
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ここで〔統合失調症〕は以前には〔精神分裂病〕と呼ばれた精神病です。 〔統合失調症〕は、妄想や幻覚などの多彩な症状を示す精神疾患で、妄想型、緊張型、破瓜型、解体型などがあり、〔妄想性障害〕には、色情型、誇大型、嫉妬型、被害型、身体型などがあります。 |
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◆〔統合失調症および他の精神病性障害〕の詳細分類をご説明します。 |
統合失調症 |
次の長期的経過分類は統合失調症のすべての病型に適用される: ・挿話性でエピソードの間欠期に残遺症状を伴うもの ・顕著な陰性症状を伴うもの ・挿話性でエピソードの間欠期に残遺症状を伴わないもの ・顕著な陰性症状を伴うもの ・持続性 ・顕著な陰性症状を伴うもの ・単一エピソード、部分寛解 ・顕著な陰性症状を伴うもの ・単一エピソード、完全寛解 ・他のまたは特定不能の経過型 ・妄想型 ・解体型 ・緊張型 ・鑑別不能型 ・残遺型 |
統合失調症様障害 |
・予後のよい特徴を伴わないもの ・予後のよい特徴を伴うもの |
統合失調感情障害 |
・双極型 ・うつ病型 |
妄想性障害 |
・色情型 ・誇大型 ・嫉妬型 ・被害型 ・身体型 ・混合型 ・特定不能型 |
短期精神病性障害 |
・著明なストレス因子のあるもの ・著明なストレス因子のないもの |
共有精神病性障害 |
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一般身体疾患による精神病性障害 |
・妄想を伴うもの ・幻覚を伴うもの |
物質誘発性精神病性障害 |
物質特定のコード番号は物質関連障害を参考のこと。 |
特定不能の精神病性障害 |
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◆〔統合失調症および他の精神病性障害〕の診断基準をご説明します。 |
統合失調症の診断基準 |
A.特徴的症状:以下のうち2つ(またはそれ以上)、各々は、1ヶ月の期間(治療が成功した場合はより短い)ほとんどいつも存在。 (1)妄想 (2)幻覚 (3)解体した会話(例:頻繁な脱線または滅裂) (4)ひどく解体したまたは緊張病性の行動 (5)陰性症状、すなわち感情の平板化、思考の貧困、または意欲の欠如 注.妄想が奇異なものであったり、幻聴が患者の行動や思考を逐一説明するか、または2つ以上の声が互いに会話しているものであるときには、基準あの症状1つを満たすだけでよい。 B.社会的または職業的機能の低下:障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能が病前に獲得していた水準より著しく低下している(または小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない)。 C.期間:障害の持続的な徴候が少なくとも6ヶ月間存在する。この6ヶ月の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1ヶ月(または治療が成功した場合はより短い)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。これらの前駆期または残遺期の期間では、障害の徴候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形(たとえば、風変わりな信念、異常な知覚体験)で表されることがある。 D.分裂感情障害と気分障害の除外:分裂感情障害と気分障害、精神病性の特徴を伴うものが以下の理由で除外されていること。 (1)活動期の症状と同時に、大うつ病、躁病、または混合性のエピソードが発症している。 (2)活動期の症状中に気分のエピソードが発症していた場合、その持続期間の合計は、活動期および残遺期の持続期間の合計に比べて短い。 E.物質や一般身体疾患の除外:障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)、または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。 F.広汎性発達障害との関係:自閉性障害や他の広汎性発達障害の既往歴があれば、統合失調症の追加診断は、顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月(治療が成功した場合は、より短い)存在する場合にのみ与えられる。 |