基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


心の病気心の病気全般心の病気の分類幼児期・小児期・青年期障害せん妄・痴呆・健忘性障害一般身体疾患による精神障害物質関連障害統合失調症・他の精神病性障害気分障害不安障害身体表現性障害虚偽性障害
解離性障害性障害・性同一性障害摂食障害睡眠障害衝動制御障害適応障害パーソナリティ障害臨床的関与対象状態その他の障害
 
心の病気
 

信号様式GIFアニメ アマゾン 信号様式GIFアニメ

 

〔パーソナリティ障害の分類〕

 アメリカ精神医学会発行の「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-IV)」というものがあります。

 この分類方法の中の、〔パーソナリティ障害〕に関する詳細分類と診断基準を示しています。

 〔パーソナリティ障害〕は、別の表現では〔人格障害〕とも呼ばれる疾患です。


 〔パーソナリティ障害〕あるいは〔人格障害〕とは、その人を取り巻く環境で期待されるものから著しく逸脱した状態で、柔軟性がなく、適応不良で、著名な機能の障害や主観的苦悩の原因となっている障害です。

 次のような、4つの項目の内、二つ以上に障害があるとき〔人格障害〕とされます。

  ・「自分や他人の出来事を理解し認知すること」
  ・「感情」
  ・「対人関係の機能」
  ・「衝動の制御」

 〔人格障害〕の症状は、著明な社会的また職業的機能の障害、または主観的苦悩の原因となりやすいとされます。

 〔人格障害〕は、しばしば青年期か、それ以前に認められ、成人期のほとんどを通じて持続しますが、通常は中年期から老年期にはあまり目立たなくなります。


パーソナリティ障害(人格障害)の詳細分類 ◆〔パーソナリティ障害(人格障害)〕の詳細分類をご説明します。
A群パーソナリティ障害

奇異もしくは風変わりな人格障害

・妄想性人格障害
・分裂病質人格障害
・分裂病型人格障害

B群パーソナリティ障害 劇的、感情的、もしくは情緒不安定な人格障害

・反社会性人格障害
・境界性人格障害
・演技性人格障害
・自己愛性人格障害

C群パーソナリティ障害

不安で恐怖感の強い人格障害

・回避性人格障害
・依存性人格障害
・強迫性人格障害

特定不能のパーソナリティ障害




パーソナリティ障害(人格障害)の診断基準 ◆〔パーソナリティ障害(人格障害)〕の診断基準をご説明します。
人格障害全般の診断基準

A.内的体験および文化の期待するところから著しく逸脱した行動の持続的パターン。

  このパターンは以下のうち2つ以上の領域で認められる。
  (1)認知(自己、他者、出来事を知覚、解釈する仕方)
  (2)感情(情緒的な反応の広がり、強度、不安定さ、適切さ)
  (3)対人機能
  (4)衝動コントロール

B.持続的パターンは柔軟性がなく、広範な個人的社会的領域に浸透している。

C.持続的パターンは社会的、職業上の、他の重要な領域の機能における臨床的に優位な苦痛または障害にいたる。

D.持続的パターンは安定しており、長期にわたり、その起始は少なくとも青年期または早期成人期にさかのぼることが出来る。

E.持続的パターンは他の精神症状の帰結としてはうまく説明できない。

F.持続的パターンは物質(例:濫用薬物、投薬)や一般身体状態(例:頭部の外傷)の直接的な生理的効果によるものではない。

妄想性人格障害の診断基準

 他人の動機を悪意あるものと解釈するといった、広範な不信と疑い深さが成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになる。

 以下の4つ(またはそれ以上)によって示される。

A
(1)十分な根拠もないのに、他人が利用する、危害を加える、または騙すという疑いをもつ。

(2)友人または仲間の誠実さや信頼を不当に疑い、それに心を奪われている。

(3)情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けたがらない。

(4)悪意にない言葉や出来事の中に、自分をけなす、または脅す意味が隠されていると読む。

(5)恨みを抱き続ける。つまり、侮辱されたこと、傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許さない。

(6)自分の性格または評判に対して他人にはわからないような攻撃を感じ取り、すぐに怒って反応する。または逆襲する。

(7)配偶者または性的伴侶の貞節に対して、繰り返し道理にあわない疑念を持つ。

B
 精神分裂病、精神病性の特徴を伴う気分障害、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。

 *精神分裂病の発症前に基準が満たされている場合には「病前」と付け加える。例 妄想人格障害(病前)



分裂病質人格障害の診断基準

 社会的関係からの遊離、対人関係状況での感情表現の範囲の限定などの広範な様式で成人期早期に始まり種々の状況で明らかになる。

 以下の4つ(またはそれ以上)で示される。
A
(1)家族の一員であることを含めて親密な関係を持ちたいと思わない、またはそれを楽しく感じない。

(2)ほとんどいつも孤立する選択肢を選ぶ。

(3)他人と性体験をもつことに対する興味が、もしあったとしても少ない。

(4)何かを成し遂げて喜びを感じられるということがない。もしあったとしても少ない。

(5)親兄弟以外には、親しい友人または信頼できる友人がいない。

(6)他人の批判や賞賛に対して無関心にみえる。

(7)情緒的な冷たさ、よそよそしさ、または平板な感情である。

B
 精神分裂病、精神分裂性の特徴を伴う気分障害、他の精神病性障害、または広汎性発達障害の経過中にのみ起こるものではなく、一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。

 *精神分裂病の発症前に基準が満たされている場合には「病前」と付け加える。例 分裂病質人格障害(病前)

分裂病型人格障害の診断基準

A
 親密な関係で急に気楽でなくなることと、そうした関係を持つ能力の減少、および認知的または知覚的歪曲と行動の奇妙さの目立った、社会的および対人関係的な欠陥の広範な様式で、成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになる。

 以下のうち5つ(またはそれ以上)で示される。

(1)関係念慮(関係妄想は含まない)。

(2)行動に影響し、サブカルチャーの規範に合わない奇異な信念または魔術的思考(例:迷信深さ、千里眼、テレパシーまたは「第6感」を信じること、および小児と青年では、奇異な幻想または思い込み)。

(3)ふつううでない知覚的体験、身体的錯覚も含む。

(4)奇異な考え方と話し方(例:曖昧、まわりくどい、抽象的細部にこだわりすぎ、紋切り型)。

(5)疑い深さ、または妄想様観念。

(6)不適切な、または限定された感情。

(7)奇異な、奇妙な、または特異な行動あるいは外見。

(8)一親等の親族以外には、親しい友人または信頼できる人がいない。

(9)社会に対する過剰な不安があり、それは慣れによって軽減せずまた自己卑下的な判断よりも妄想的恐怖を伴う傾向がある。

B
 精神分裂病、精神病性の特徴を伴う気分障害、他の精神病性障害、または広汎性発達障害の経過中にのみ起こるものではない。

 *精神分裂病の発症前に基準が満たされている場合には「病前」と付け加える。例 分裂病型人格障害(病前)

反社会性人格障害の診断基準

A
 他人の権利を無視し侵害する広範な様式で、15歳以来に起こり、以下のうち3つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)法にかなう行動という点で社会的規範に適合しないこと。これは逮捕の原因になる行為をくり返し行なうことで示される。

(2)人をだます傾向。これは自分の利益や快楽のために嘘をつくこと、偽名を使うこと、または人をだますことをくり返すことによって示される。

(3)衝動性、または将来の計画をたてられないこと。

(4)易怒性および攻撃性、これは身体的なけんかまたは暴行をくり返すことによって示される。

(5)自分または他人の安全を考えない向こう見ず。

(6)一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということをくり返すことによって示される。

(7)良心の呵責の欠如。これは他人を傷つけたり、いじめたりまたは他人の物を盗んだりしたことに無関心であったり、それを正当化したりすることによって示される。

B
 患者は少なくとも18歳以上である。

C
 15歳以前発症の行為障害の論拠がある。

D
 反社会的な行為が起きるのは、精神分裂病や躁病エピソードの経過中のみではない。

境界性人格障害の診断基準

 対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。

 以下のうち5つ(またはそれ以上)で示される。

(1)現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気も狂わんばかりの努力。

 *基準(5)の自殺行為または自傷行為は含めないこと。

(2)理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式。

(3)同一性障害:著名で持続的な不安定な自己像や自己観。

(4)自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの。
 (例:浪費、性行為、物質濫用、無謀な運転、むちゃ食い)

 *基準(5)の自殺行為または自傷行為は含めないこと。

(5)自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為のくり返し。

(6)顕著な気分反応性による感情不安定性。
 (例:通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな強い気分変調、いらいら、または不安)。

(7)慢性的な空虚感。

(8)不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難。
 (例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのけんかをくり返す)

(9)一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状がある。

演技性人格障害の診断基準

 過度に情緒的で、度を過ごして人の注意を引こうとする行動の広範な様式で、成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。

 以下のうち5つ(またはそれ以上)で診断される。

(1)自分が注目の的になっていない状況では楽しくない。

(2)他人との交流は、しばしば不適切なほどに性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる。

(3)浅薄ですばやく変化する感情表出を示す。

(4)自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。

(5)過度に印象的だが内容の詳細がない話し方をする。

(6)自己演技化、芝居がかった態度、誇張した情緒表現。

(7)被暗示的、つまり他人または環境の影響を受けやすい。

(8)対人関係を実際以上に親密なものとみなす。

自己愛性人格障害の診断基準

 誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期に始まり種々の状況で明らかになる。

 以下の5つ(またはそれ以上)で示される。

(1)自己の重要性に関する誇大な感覚。
 (例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにも関わらず優れていると認められることを期待する。)

(2)限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。

(3)自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達に(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだと信じている。

(4)過剰な賞賛を求める。

(5)特権意識、つまり特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。

(6)対人関係で相手を不当に利用する、つまり自分自身の目的を達成するために他人を利用する。

(7)共感の欠如:他人の気持ち及び欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。

(8)しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思いこむ。

(9)尊大で傲慢な行動、または態度。

回避性人格障害の診断基準

 社会的な制止および否定的評価に対し非常に過敏な反応を示す状態。

 成人期の早期に始まり、以下のうち4つ以上当てはまるとき診断される。

(1)批判、不承認、または拒絶に対する恐怖のために重要な対人接触のある職業的活動を避ける。

(2)好かれていると確信できなければ人と関係を持ちたいと思わない。

(3)恥をかかされること、または馬鹿にされることを恐れるために親密な関係の中でも遠慮を示す。

(4)社会的な状況で、批判されること、または拒絶されることに心がとらわれている。

(5)うまくできていないという感じを持つと新しい対人関係状況で制止が起こる。

(6)自分は社会的に不適切な人である、人間として長所がないまたは他の人より劣っていると思っている。

(7)恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動に取りかかることに異常なほど引っ込み思案である。

依存性人格障害の診断基準

 誰かに世話をされたいという過剰な欲求があり、そのために従属的でしがみつく行動をとり分離に対する恐怖を感じる。

 成人期の早期に始まり、以下のうち5つ以上当てはまるとき、診断される。

(1)日常のことを決めるにも、他の人たちから必要以上の助言と保証がなければできない。

(2)自分の生活のほとんどの主要な領域で他人に責任をとってもらうことを必要とする。

(3)支持または是認を失うことを恐れるために、他人の意見に反対することが困難である。

(4)自分で計画を練ったり、または物事を行なうことが困難である(動機または気力が欠如しているというより、むしろ判断または能力に自信がないためである)。

(5)他人からの愛育および支持を得るために不快なことまで自分からすすんでやる。

(6)自分の面倒をみることができないという誇張された恐怖のために、ひとりになると落ち着かなかったり、または無力感を感じる。

(7)親密な関係が終わったときに、自分を世話し支えてくれる別の関係を必死で求める。

(8)自分が世話されずに放っておかれるという恐怖に非現実的なまでにとらわれている。

強迫性人格障害の診断基準

 秩序、完全主義、精神面および対人関係の統制にとらわれ、柔軟性、開放性、効率性が犠牲にされる広範な様式で、成人早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。

 以下のうち4つ(またはそれ以上)で示される。

(1)活動の主要点が見失われるまでに、細目、規則、一覧表、順序、構成、または予定表にとらわれる。

(2)課題の達成を妨げるような完全主義(例:自分自身の過度に厳密な基準が満たされないという理由で1つの計画を完成させることができない)を示す。

(3)娯楽や友人関係を犠牲にしてまで仕事と生産性に過剰にのめり込む(明白な経済的必要性では説明されない)。

(4)道徳、倫理、または価値観についての事柄に、過度に誠実で良心的かつ融通がきかない(文化的または宗教的同一化では説明されない)。

(5)感傷的な意味のない物の場合でも、使い古しや価値のないものをすてることができない。

(6)他人が自分のやり方に従わない限り仕事を任せることができない、または一緒に仕事をすることができない。

(7)自分でも他人に対してもけちなお金の使い方をする。お金は将来の破局に備えて蓄えるべきものと思っている。

(8)堅さと頑固さを示す。