注意欠陥および破壊的行動障害とは |
「DSM-Ⅳ-TR(アメリカ精神医学会発行の精神疾患の診断・統計マニュアル第4版)」において、〔幼児期・小児期・青年期に診断される障害〕の中で〔注意欠陥および破壊的行動障害〕という項目があります。 |
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この中で、〔破壊的行動障害〕は、更に〔行為障害〕〔反抗挑戦性障害〕および〔特定不能の破壊的行動障害〕とに分かれています。 |
注意欠陥および破壊的行動障害の分類 |
注意欠陥・ 多動性障害 |
注意欠陥・多動性障害は、極度な注意欠陥や他動性を特徴とする障害であり、不注意と多動性のどちらが優先的に現われるかにより、次の四つの種類に分類されています。 ・混合型 ・不注意優勢型 ・多動性-衝動性優勢型 ・特定不能の注意欠陥-多動性障害 |
破壊的行動障害 |
〔破壊的行動障害〕には、〔行為障害〕と〔反抗挑戦性障害〕および〔特定不能の破壊的行動障害〕とがあります。 行為障害は、他人の人権や社会のルールを反復継続的に侵害する行為であり、どの時期に発症するかにより、次の三つの種類に分類されます。 ・小児期発症型 ・青年期発症型 ・発症年齢不詳型 反抗挑戦性障害は、継続的反復的に大人に拒否的反抗的態度をとり続ける障害です。 特定不能の破壊的行動障害は、行為障害や反抗挑戦性障害の基準は満たさないものの、その状態が社会的、学業的または職業的機能面で著しい支障を引き起こす障害です。 |