薬物療法
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対症療法ではありますが、症状の発症を抑制するために、覚醒水準を引き上げることを目指して「中枢神経興奮薬」が用いられます。
小児に対してのADHDの適応薬として、メチルフェニデートの徐放剤(商品名:コンサータ)が使用されています。
更に、同じく小児に限定して、2009年4月にアトモキセチン塩酸塩製剤(商品名:ストラテラ)が認可され使用されています。
現時点では、成人用の治療薬は存在していませんが、アトモキセチン塩酸塩製剤の成人への治験が行われています。
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心理療法
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薬物療法と併用する形で心理療法が使われることがありますが、この障害は脳機能障害的疾患であるため、心理療法はあくまでも生活の質を向上させる目的に留まります。
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食事療法
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薬物療法への拒否反応などから、食事療法なるものが使われることがありますが、効果のほどは定かでありません。
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行動療法
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行動療法とは、適切な行動目標を与え、目標が達成できたら褒めるなどの報酬を与え、出来なかったら報酬を与えない(あるいは罰を与える)という方法です。
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家庭における配慮
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家庭では、勉強しているときには気が散るような外的刺激を与えないようにするなどの配慮が重要となります。また、褒めることを中心にして親子の絆を強くすることに努めます。
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