反抗挑戦性障害 |
〔破壊的行動障害〕は、破壊的な行動を繰り返し行う障害であり、〔行為障害〕と〔反抗挑戦性障害〕とがあります。 |
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具体的には、しばしば拒否的反抗的態度をとり、神経過敏ですぐに癇癪を起こしたり、怒りっぽく、いらいらし、執念深いなどの症状が現われます。 また、大人の要求を無視したり、何事につけても口論したり、自分の失敗を他人のせいにしたり、人を故意に苛立たせたりします。 次のような診断基準の中で、4つ以上の項目を満たし、しかも生活に支障をきたしているときには〔反抗挑戦性障害〕と診断されます。4つ以上の項目が該当していても、本人も周囲の人も何も困っていないなら、〔反抗挑戦性障害〕として診断されることはありません。 |
反抗挑戦性障害の診断基準 |
1 | しばしば癇癪を起こす。 |
2 | しばしば大人と口論をする。 |
3 | しばしば大人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する。 |
4 | しばしば故意に他人をいらだたせる。 |
5 | しばしば自分の失敗、不作法を他人のせいにする。 |
6 | しばしば神経過敏または他人からいらいらさせられやすい。 |
7 | しばしば怒り、腹を立てる。 |
8 | しばしば意地悪で執念深い。 |
このような障害は、脳機能の発達障害や養育環境、社会・文化的環境などが影響して発症すると考えられています。 治療は非常に大きな困難を伴うのが普通ですが、通常は親が医療機関や児童福祉機関などに相談し、指導を受けながら解決への道を探ることになります。 |