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体の病気

 

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〔身体の病気〕

◇心臓・血管の病気◇

閉塞性動脈硬化症


 〔閉塞性動脈硬化症〕は、手足、特に足の動脈が、動脈硬化によって狭まり血流が悪化するために生じる病気です。手足が冷えたり、歩行中に足が痺れたり、足が蒼白になったりし、足が痛んで歩けなくなることもあります。

 基本的に動脈硬化症が原因なので、動脈硬化によって起こるさまざまな病気と合併することが多くなります。


 閉塞性動脈硬化症は、主として50歳代以降の男性に多くみられる病気で、最近の欧米型食生活などの影響もあってか、若い人を含めて増加する傾向にあります。全体として男性が 8~9割 を占め、女性の患者は少ないです。


どんな病気ですか? ◆「閉塞性動脈硬化症」とは、一体どんな病気なのかの説明です。
どんな病気ですか?

 閉塞性動脈硬化症は、手足、特に足の動脈が、動脈硬化によって狭まり血流が悪化するために生じます。主に下肢の、主に大血管が慢性に閉塞することによって、手足の冷え、歩行中に足の痺れ、足が蒼白化などの症状がでます。


どんな症状ですか? ◆「閉塞性動脈硬化症」の症状の説明です。
閉塞性動脈硬化症の症状

 軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまでいたることがある怖い病気です。特に、足が痛くて歩けなくなって、しばらく休むとまた歩けるというような独特のパターンが見られることもあります。

 閉塞性動脈硬化症の症状は病状によって様々ですが、病期と症状とを関連づけるフォンテイン分類と呼ばれる分類法がしばしば使用されます。

閉塞性動脈硬化症のフォンテイン分類
フォンテイン
I 度

 もっとも軽症で、無症状から痺れ程度、下肢の冷感や色調の変化

フォンテイン
II 度

 歩行時に足の筋肉の痛みや疲労感があり、数十メートル~数百メートル歩くと痛みのために歩行困難となるが、しばらく休むとまた歩けるようになる間歇性跛行(かんけつせいはこう)がみられる。

フォンテイン
III 度

 安静時にも強い痛みが出現する。

フォンテイン
IV 度

 もっとも重症で下肢の筋肉や皮膚に潰瘍ができたり壊死が現れ、激痛を訴える。

フォンテイン
V 度

 下肢が完全に壊死、下肢の温存は不可能となり切断は避けられない。



原因は何ですか? ◆「閉塞性動脈硬化症」の原因や発症の仕組みの説明です。
閉塞性動脈硬化症の原因

 基本的に動脈硬化症が原因なので、動脈硬化によって起こるさまざまな病気と合併することが多くなります。狭心症や心筋梗塞などの場合と同様に、糖尿病や高脂血症、高血圧などの病気、喫煙習慣などを持っていればいるほど、この病気を発症する可能性は高くなります。


診断はどうなりますか? ◆「閉塞性動脈硬化症」の検査方法や診断方法の説明です。
閉塞性動脈硬化症の診断

 この病気は、下肢の色調や冷感などの特徴的な症状から簡単に診断できます。下肢と上肢の血圧の比 ABI(Ankle Branchial Index)により判定します。正常なら、下肢が下にある分、この ABI比は下肢の方が高くなりますが、閉塞性動脈硬化症になると、この比がしばしば1未満、重症なら0.5未満にまで低下します。

 ABI=(下肢の血圧)/(上肢の血圧)

ABI値による診断
ABI>1  正常
ABI<1~0.5~  閉塞性動脈硬化症。0.5未満なら重症


治療はどうやりますか? ◆「閉塞性動脈硬化症」の治療方法の説明です。
閉塞性動脈硬化症の治療

 閉塞性動脈硬化症は基本的には動脈硬化が原因なので、動脈硬化を治療する方法が全て適用されます。最初にすべきことは、悪い生活習慣の改善で、特に禁煙は絶対に必要です。

 高脂血症や高血圧、糖尿病などがある場合には、これらの治療も欠かせません。これらはすべて、この病気の危険因子だからです。

 病期の進行度に応じて、フォンテイン1度以下の軽症なら内服薬による治療がなされます。抗血小板剤やプロスタサイクリンなどの薬剤が使われます。抗トロンビン剤の点滴も試みられます。

 フォンテイン2度以上では、どうしても外科的手術が必要となり、血管バイパス術や、血管内に細い管を挿入し風船で詰まったところを膨らませ開通させるカテーテル法やステント法が行われます。下肢の壊死が進行してしまった場合は、下肢切断も止むを得ないものとなります。