アマゾン〔身体の病気〕◇皮膚の病気◇じんましん |
体表面の局所に突発的にできる膨疹や紅斑を〔じんましん〕や〔ジンマシン〕〔蕁麻疹〕と呼びます。 |
アマゾン〔身体の病気〕◇皮膚の病気◇じんましん |
体表面の局所に突発的にできる膨疹や紅斑を〔じんましん〕や〔ジンマシン〕〔蕁麻疹〕と呼びます。 |
じんましんが、発症するのは体表面だけに限らず、口唇、気道、胃腸などの臓器の粘膜部のどこにでもでき、呼吸困難、声のかすれ、腹痛、下痢などの症状を伴うこともあります。 |
じんましんになると、皮膚の表面がかなり広い範囲にわたって、通常、非常に強い痒みを伴いながら、突然モコモコと盛り上がった感じになります。じんましんの発生する場所や大きさはいろいろですが、お腹の全面とか背中の全面など皮膚の柔らかい部位にできやすい性質があります。蕁麻疹最大の特徴は、数時間以内という短時間で、何事もなかったかのように消えてしまう点です。 |
◆「蕁麻疹」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
蕁麻疹の特徴 |
〔蕁麻疹(じんましん)〕は、典型的な「急性皮膚病」の一つで、多くの場合、アレルギーが関与していると考えられる病気・疾患です。蕁麻疹になると、皮膚の浅い層に大小いろいろな膨疹(腫れ、むくみ)や皮疹(赤味のあるブツブツ)が出現し、強い痒みを伴います。蕁麻疹のことを〔みみず腫れ〕と呼ぶこともあります。 |
病名の由来 |
「蕁麻」というのは、「イラクサ」のことで、このイラクサの葉に接触すると、発疹が発生し、強い痒みが出現することから、皮膚に同様な現象を生じさせるこの病気を「蕁麻疹」と呼ぶようになりました。 |
蕁麻疹の種類 |
蕁麻疹は、その発症メカニズムで分類すると、「アレルギー性蕁麻疹」と「非アレルギー性蕁麻疹」とがあります。
・食物性蕁麻疹 「非アレルギー性蕁麻疹」は、症状を引き起こす原因により、五つに細分されます。
・物理性蕁麻疹
また、症状の継続時間による分類として、蕁麻疹の発症が急激に起こる「急性蕁麻疹」と、発症までの時間が緩やかな「慢性蕁麻疹」とがあります。 |
◆「蕁麻疹」の症状の説明です。 |
膨疹の症状 |
蕁麻疹で突然的に出現する膨疹(赤くくっきりとした盛り上がり)の大きさは、通常1~2mm程度のごく小さいものから、腹部全域や背中全域に達するような広い範囲に広がるものまであります。 |
|||||
症状の現れ方 |
蕁麻疹の症状の出方には「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」と呼ばれる二つの種類があります。急性蕁麻疹は症状が突然現れ、数時間後には何事も無かったかのように消失します。慢性蕁麻疹では、症状が長期にわたって現れては消えるパターンを繰り返します。
|
◆「蕁麻疹」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
発症のメカニズム |
基本的に、蕁麻疹は皮膚のごく表面近くで発症する膨疹・浮腫が特徴ですが、蕁麻疹の発症に直接関係しているのは白血球の中の「肥満細胞」です。この肥満細胞に何らかの刺激が加わり「ヒスタミン」や「ロイコトルエン」などの物質が多量に放出され、血管から体液を滲みださせることで起こります。また、血管周囲が水ぶくれ状態になって膨疹を出現させ、神経を刺激することで痒みを生じさせます。 |
|||||||||||
アレルギー性蕁麻疹 |
アレルギー性蕁麻疹には「食物性蕁麻疹」と「薬剤性蕁麻疹」とがありますが、何らかのアレルゲン(抗原)が原因となって、「抗原抗体反応」の結果おこるものをいいます。症状としては、何かの食品を食べたあと、5~20分後くらいで突然発症し、数時間で跡形もなく消失する「急性蕁麻疹」と、蕁麻疹の発作が1か月もの長い期間、現れては消えるような反復性の「慢性蕁麻疹」とがあります。
|
|||||||||||
非アレルギー性蕁麻疹 |
非アレルギー性蕁麻疹は、アレルギー反応ではなく、何らかの刺激で肥満細胞からヒスタミンが分泌されたり、神経末端からアセチルコリンなどが分泌されて起こる蕁麻疹で、次のものなどがあります。
・物理性蕁麻疹
|
◆「蕁麻疹」の検査方法や診断方法の説明です。 |
蕁麻疹の診断 |
蕁麻疹は、身体の皮膚表面に「発赤した膨疹(皮膚のふくれ)」が現れることを特徴としているので、この膨疹の観察により容易に診断されます。蕁麻疹の特徴として、「赤色皮膚描画記症」といって、皮膚を擦過する(強くこする)と、その部位が赤く膨張して盛り上がります。 |
|||||||
蕁麻疹の検査 |
蕁麻疹の診断が比較的容易であるのに対して、蕁麻疹の原因を特定することは困難な場合が多いです。蕁麻疹が発症する仕組みには、大きくはアレルギー性と非アレルギー性とがあり、アレルギー性蕁麻疹に限れば、血液検査や皮膚での検査で比較的簡単に原因を突き止めることができます。
|
◆「蕁麻疹」の治療方法の説明です。 |
じんましんの治療方針 |
基本的な蕁麻疹の治療方針は、原因となる物質あるいは因子を特定し、それらを除去することとなります。 |
原因療法 |
アレルギー性蕁麻疹などで原因となるアレルゲン物質や誘引が分かっている場合には、それらの物質の摂取や、接触を回避します。 |
薬物療法 |
通常の蕁麻疹の薬物療法では、「抗ヒスタミン薬」を使用します。症状が数週間にわたり長引くような場合には、「抗アレルギー薬」が効果があります。また、膨疹の症状が特に重い急性蕁麻疹の場合に限っては、短期間の「副腎皮質ステロイド薬」を使用することがありますが、原則として慢性の蕁麻疹には適用しません。 |
体質改善療法 |
体質改善を目標とした蕁麻疹の治療法もあります。基本的には、体質を改善することで蕁麻疹が起こりにくい体質に改善しようとする治療です。 |