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医薬品

〔卵胞ホルモン剤〕


 性的に成熟した女性の卵巣から分泌されるホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)とがあります。

 これらは共にステロイドホルモンと呼ばれます。

 女性ホルモンは極めて重要な薬理作用をもっていて、分泌に異常があると、さまざまな障害を引き起こします。

 エストロゲンには、女性の体を丸みを帯びた姿に形どり、外観の美しさを際立たせる働きがあります。



 また、生殖器官の発達にもかかわり、月経周期の安定化や、排卵、子宮内膜の増殖などを行い妊娠の準備を整えます。このホルモンは、その他にも多くの作用を果たします。

 卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌の異常で起こる月経異常の治療(カウフマン療法)や更年期の治療(ホルモン補充療法)には、エストロゲンだけを含んだホルモン剤が使用されます。ホルモンを浸み込ませた薄いシール(パッチ剤)を、腕やお腹に貼りつけて、少量ずつを皮膚から吸収させます。


卵胞ホルモン剤 ◆〔卵胞ホルモン剤〕にはいくつかの種類があるので、それらの特徴をご説明します。
卵胞ホルモン剤

 卵胞ホルモン剤には、エストラジオールなどがあり、それぞれの種類に多くの医薬があります。


エストラジオール

 エストラジオール系の卵胞ホルモン剤には、次のような医薬があります。ここでは、これらのエストラジオールの効能や副作用などを示します。

 ・エストラジオール
 ・エストラダーム
 ・エストラーナ
 ・フェミエスト

エストラジオールの特性
特色・効用  エストロゲンとも呼ばれる卵胞ホルモンは、生体内の卵巣から分泌され、女性器系の発育を促します。この系統の医薬は、更年期障害、無月経、月経周期異常、月経困難症などの卵巣の機能異常にかかわる疾患の治療薬です。

副作用  過敏症状、不正出血、乳房痛、吐き気、頭痛、めまいなどの副作用がでることがあります。

飲み合わせ  この薬を服用中にタバコを吸うと、薬の代謝(分解、無毒化)酵素が増加するために、血中での薬の濃度がさがり、薬の効き目が弱まります。