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〔感染症治療薬〕

 感染症は、寄生虫、細菌、真菌、ウイルス、異常プリオンなどの病原体が体内に侵入し、増殖して、一定の病的症状を発症した状態のことをいいます。

 病原体に感染しても症状がでない場合もあり、その場合には無症候感染と呼ばれます。

 世界的には、全死亡者数の25%程度が感染症が原因で死亡しているとされます。

 最近では、エボラ出血熱やSARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザなどの新興感染症が世界規模で発生しています。



 感染症に対する治療は、現実に症状を発生させている病原体を撲滅する形の治療薬による方法が主体です。これらの医薬は、病原体に対し選択的に効果を発揮し、人体に対しては毒性が低くなっています。


感染症治療薬 ◆〔感染症治療薬〕にはいくつかの種類があるので、それらの特徴をご説明します。
感染症治療薬

 感染症治療薬には、次のような種類があり、それぞれの種類に多くの医薬があります。ここでは、これらの種類やその種類に属する医薬を示します。

 ・セフェム系抗菌薬
 ・マクロライド系抗生剤
 ・ニューキノロン系抗菌薬
 ・サルファ剤
 ・抗結核薬
 ・トリアゾール抗真菌薬
 ・抗インフルエンザ治療薬

セフェム系抗菌薬

 セフェム系抗菌薬系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのセフェム系抗菌薬の効能や副作用などを示します。

 ・セフジニル
 ・セフゾン

セフェム系抗菌薬の特性
特色・効用  セフェム系抗菌薬は、連鎖状球菌、ブドウ球菌、大腸菌などの細菌が細胞壁を合成するのを阻止して抗菌力を発揮する医薬です。咽喉頭炎症、急性気管支炎、腎盂腎炎などの治療薬として使用されます。

副作用  重大な副作用として、ショック、呼吸困難、全身紅潮、血管浮腫、血小板減少症などが起こることがあります。

飲み合わせ  セフェム系感染症治療薬を服用中に、鉄分の多い海苔、ひじき、レバー、シジミなどを大量に摂取し過ぎると、薬の効果が弱まるので効きが悪くなります。特に、増血剤として使用される鉄材の使用は厳禁です。鉄分を補う目的のサプリメントの摂取もしてはいけません。


マクロライド系抗生剤

 マクロライド系抗生剤系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのマクロライド系抗生剤の効能や副作用などを示します。

 ・クラリスロマイシン
 ・クラリス
 ・クラリシッド

マクロライド系抗生剤の特性
特色・効用  マクロライド系抗生薬は、多くの感染症病原体に対して有効な抗生物質です。ペニシリン系やセフェム系治療薬で効果のない感染症にも効果を発揮することがあります。マイコプラズマ肺炎などの呼吸器感染がその例です。

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍に関係するヘリコバクターやピロリ菌の除去に効果があります。また、気管支炎、中耳炎、咽喉頭炎などの治療にも使われます。

副作用  重大な副作用として、ショック、呼吸困難、全身紅潮、血管浮腫、血小板減少症などが起こることがあります。

飲み合わせ  この薬とシサブリド(健胃薬)や、ジソピラミド(喘息治療薬)、タクロリムス(アトピー治療薬)などと併用すると、これらの医薬の代謝(分解、無毒化)を行う酵素が同一のため、薬剤の血中濃度が上昇して薬の効き目が強く出すぎて危険です。

 マクロライド系抗生剤を服用する際に、オレンジジュースなどの柑橘系ジュースを飲むと極めて強い苦味を感じるので、注意が必要です。


ニューキノロン系抗菌薬

 ニューキノロン系抗菌薬系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのニューキノロン系抗菌薬の効能や副作用などを示します。

 ・レポフロキサシン
 ・クラビット

ニューキノロン系抗菌薬の特性
特色・効用  ニューコノロン系抗菌薬は、多くの細菌に対して抗菌効果を発揮します。主な適応症は、尿路感染症、皮膚感染症、肺炎、気管支炎、咽喉頭炎、リンパ節炎、歯周炎、中耳炎などです。

副作用  ショック、肝機能障害、腎不全などの重大な副作用がでることがあります。

飲み合わせ  ニューキノロン系感染症治療薬を服用中に、鉄分の多い海苔、ひじき、レバー、シジミなどを大量に摂取し過ぎると、薬の効果が弱まるので効きが悪くなります。

 また、カルシウムの同様な作用があるので牛乳を飲んでも薬の作用は弱まります。鉄分やカルシウムを補う目的のサプリメントの摂取もしてはいけません。


サルファ剤

 サルファ剤系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのサルファ剤の効能や副作用などを示します。

 ・サラゾスルファピリジン
 ・サラゾピリン
 ・アザルフィジンEN
 ・アザスルファン
 ・エミナピリン
 ・スラマ
 ・ソアレジン
 ・ラノフェン

サルファ剤の特性
特色・効用  サルファ剤は多くの感染症に使われますが、最近ではサルファ剤に対する耐性菌が出現してきたことで使用頻度は減少しています。サルファ剤の主な使用目的は、潰瘍性大腸炎、細菌性腎盂炎や膀胱炎、関節リュウマチなどに対する治療用です。

副作用  再生不良性貧血、間質性肺炎、白血球減少症、腎不全などの重大な副作用がでることがあります。

飲み合わせ  鉄分の多い海苔、ひじき、レバー、シジミなどを大量に摂取し過ぎると、薬の効果が弱まります。鉄分を補う目的のサプリメントの摂取も好ましくありません。


抗結核薬

 抗結核薬系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらの抗結核薬の効能や副作用などを示します。

 ・イソニアジド
 ・イスコチン
 ・スミフォン
 ・ダイアジッド
 ・ヒドラジッド

抗結核薬の特性
特色・効用  イソニアジド抗結核薬は、結核菌の発育、増殖を抑制する薬ですが、耐性菌の出現が出やすいことがあり、他の抗結核薬と併用されるケースが多いです。

副作用  肝機能障害、顔面虹斑、間質性肺炎、末梢神経炎などの重大な副作用がでることがあります。

飲み合わせ  この種の抗結核薬を服用中に、チーズやワインなどのようなチラミンと呼ばれる成分を多く含む食品を摂取すると、血圧が上昇し、顔面紅潮、発汗、動悸などの症状がでることがあります。赤味の魚類を食べると同様な症状が発生します。


トリアゾール抗真菌薬

 トリアゾール抗真菌薬系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのトリアゾール抗真菌薬の効能や副作用などを示します。

 ・イトナコナゾール
 ・イトリゾール

トリアゾール抗真菌薬の特性
特色・効用  イトラコナゾールは、血液中に入った真菌の細胞膜の生成を抑制することで真菌を滅菌する薬です。この薬の使用目的は、真菌血症、呼吸器真菌症、尿路真菌症などの治療用です。

副作用  肝機能障害、うっ血性心不全、皮膚結膜眼症候群などの重大な副作用がでることがあります。

飲み合わせ  この薬をコーラなどの酸性飲料で服用すると、薬の吸収率が非常に高まり、薬を2倍飲んだのと同様になり、作用が強くですぎてとても危険です。


抗インフルエンザ治療薬

 抗インフルエンザ治療薬系の感染症治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらの抗インフルエンザ治療薬の効能や副作用などを示します。

 ・リン酸オセルタミピル
 ・タミフル

抗インフルエンザ治療薬の特性
特色・効用  リン酸オセルタミピルは、A型、B型のインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用がありますが、他のウイルスには効果がありません。

 この種の薬は、発熱や関節痛、頭痛などのインフルエンザの症状が出てから2日以内に服用すると、治癒までの期間が短縮されるなどの効果があります。

副作用  腹痛、下痢、嘔吐、口内炎、頭痛などの副作用がでることがあります。最近、抗インフルエンザ薬のタミフルを飲んで、異常行動を起こし死亡した事例が多数報告されています。

 タミフルによるインフルエンザ治療の効果(治癒までの期間短縮)はあるのですが、異常行動がいつ起こるかわかりませんので、子供にタミフルなどを服用させた場合は、必ず保護者が付き切りで看病するなどの注意が必要です。

飲み合わせ  特に飲みあわせで問題になるものはありません。インフルエンザは罹ってから治療するより、罹らないように日ごろから免疫力を高めておく努力が必要です。流行の兆しがあったら予防接種を受けたり、日ごろからのうがい、手洗いなどは習慣づけましょう。