音韻障害 |
脳や聴覚器官などに特別な異常が見当たらないにもかかわらず、その年齢相応な言語能力が発揮できない一連の障害の中に〔コミュニケーション障害〕と呼ばれる障害があります。 |
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発音が上手にできないために、話し方が他の子どもたちより幼く聞こえてしまいます。 通常、誰でも幼小児期には必ずしも発音がうまく出来ないことが多いですが、〔音韻障害〕の子では普通よりも更に発音がうまくできないのです。このため、文字が抜けたり、入れ替わったり、オウム返し的になったりする症状がでてきます。 |
音韻障害の典型的症状 |
音声の置換 |
「さ行」の音が「た行」の音になる。 |
音声の省略 |
「トランプ」が「ランプ」になるなど。 |
子音の脱落 |
「バナナ」が「アナナ」になる。 「ダメダ」が「ダエダ」になる。 「ピカピカ」が「イカイカ」になるなど。 |
音声の歪曲 |
「サンサイ」が「チャンチャイ」になるなど。 |
音声の転倒 |
「ワシントン」が「ワトンシン」になるなど。 |
このような障害は、子どもの成長とともに解消してきて、通常は小学校入学までには自然に治ります。もしも、8歳を過ぎても極端に症状が残っている重度の場合には、「言語療法」などによる治療を行えば大丈夫です。 |