1~2歳ころの乳幼児で、初語を話す段階になっても発音や話し方に極端な違和感が見られる場合に、専門医により音韻障害と診断されることがあります。
また、やや成長してから、同年代のお友達に比べて、極端におしゃべりができなかったり、幼い話し方をする場合に音韻障害と診断されます。
一般的に多少の音韻障害は子どもの成長とともに自然に治るといわれています。
しかし、小学校入学の頃になっても、極端な音韻障害が残る場合には、「言語療法」という治療法による治療が必要かも知れません。症状が更に重度な場合には、精神科的な治療が行われることもあります。
言語療法は、「言語聴覚療法」や「言語訓練」あるいは「言語リハビリ」などとも呼ばれるもので、主に言語能力や聴覚能力の向上を目的とする訓練をいいます。言語療養士が上手にお喋りができない子ども一人ひとりに合った方法で話す訓練を行います。
3歳を過ぎても、お喋りの進歩が特に遅れているようなら、専門の言語療養士による訓練を受けると安心です。
尚、家族、特に母親が無理やり発音矯正などを行うのは逆効果であるばかりかとても危険で、精神的に悪影響を及ぼす場合があるとされます。焦って言葉を話そうとするあまり、どもりの障害が発症する可能性が大きくなります。
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