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心の病気

 

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〔心の病気〕

◇幼児期・小児期・青年期障害◇

コミュニケーション障害

(受容-表出混合性言語障害)


 〔受容-表出混合性言語障害〕は、話し言葉を理解する「受容能力」と、話しをする「表出能力」の両方に障害があるために、他の人の言葉を理解したり、自分の意思を話すことが年齢相応にできない障害です。

 通常の子どもでは、1~2歳くらいになれば、いわゆる「赤ちゃん言葉」や「幼児語」を話すようになります。


 しかし、〔受容-表出混合性言語障害〕をもつ子どもでは、2歳になっても意味ある言葉をまったく話さず、自分の名前が呼ばれても反応しなかったりします。

 2~3歳になると、ようやく話し始めるようになりますが、その場合でも「オウム返し」的な返事をしたり、何を言っているのか分からないような「音韻障害」的な発音をしたりします。

 この障害を持つ子どもは、自分の名前が呼ばれても反応が遅く、あるいは反応しないので、しばしば〔難聴〕と勘違いされることも多いですが、言葉以外の音、非言語的な音には敏感に反応することもあるので、注意すれば難聴とは区別できます。

 この障害では、聞く能力、話す能力ともに劣りますが、表出能力については〔表出性言語障害〕の場合よりも重篤であることが多くなります。更に〔学習障害〕や〔注意欠陥-多動性障害〕〔不安障害〕〔うつ病性障害〕あるいは〔自閉性障害〕などの症状を伴うこともあります。

 〔受容-表出混合性言語障害〕の治療には、主に「言語療法」が用いられますが「精神的治療」が行われることもあります。家族などが発音矯正を無理やり行うと、精神的発達に悪い影響をおぼよすことがあるので注意しなくてはなりません。


受容-表出混合性言語障害はどんな病気ですか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。
受容-表出混合性言語障害は
どんな病気ですか?

 言語理解において、話し相手の言葉を理解する能力を「受容能力」と呼び、自分が話す能力を「表出能力」と呼んでいます。

 〔受容-表出混合性言語障害〕は、この受容能力と表出能力の両方に障害があるために、他の人の言葉を理解したり、自分の意思を話すことが年齢相応にできない障害です。

 この障害を持つ子どもは、自分の名前が呼ばれても反応が遅く、あるいは反応しないので、しばしば〔難聴〕ではないかと疑われることも多いです。しかし、言葉以外の音、非言語的な音に大しては敏感に反応できるのであれば、耳の障害ではないので、この障害である可能性が高くなります。


受容-表出混合性言語障害のどんな症状ですか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕の症状をご説明します。
受容-表出混合性言語障害の症状

 通常の子どもでは、1~2歳くらいになれば、いわゆる「赤ちゃん言葉」や「幼児語」を話すようになりますが、〔受容-表出混合性言語障害〕をもつ子どもでは、2歳になっても意味ある言葉をまったく話さず、自分の名前が呼ばれても反応しなかったりします。

 2~3歳になると、ようやく話し始めるようにはなりますが、その場合でも「オウム返し」的な返事をしたり、何を言っているのか分からないような「音韻障害」的な発音をしたりします。


受容-表出混合性言語障害の原因は何ですか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕の原因や発症の仕組みをご説明します。
受容-表出混合性言語障害の原因

 受容-表出混合性言語障害では、相手の話す言語を理解できないために、話すこと力も発達してこないという状態です。

 このような障害がなぜ起こるかの原因ははっきりはしていませんが、妊娠中や周産期、あるいは乳幼児期での何らかの障害が原因となることがあるとも言われています。


受容-表出混合性言語障害の治療はどうやりますか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕の治療方法をご説明します。
受容-表出混合性言語障害の診断

 普通のこどもでは、1~2歳ころになると、いわゆる赤ちゃん言葉を話せるようになりますが、受容-表出混合性言語障害を持つこどもでは、相手の言葉をよく理解できず話し方や発音にも不自然さが目立つようになります。

 この障害の診断は、1~2歳前後で話し方や発音などの違和感、音韻障害があるか、あるいはオウム返しなどが目立たないかなどによって判断されます。

 しかし、障害が軽度の場合には、周囲の人も乳幼児段階では障害があることはっきりと認識することができず、小学校入学ころになって気づくこともあります。

受容-表出混合性言語障害の治療

 受容-表出混合性言語障害の症状は、年齢が増すにつれて自然治癒する傾向があるので、多くの場合には特別な訓練や治療は必要ないとされています。

 しかし、重症の場合には、主に「言語療法」による治療法が用いられます。また、場合によっては、「精神療法」が行われることもあります。

 家族などが無理やり発音矯正をやろうとすると、無理に話そうとするあまり、どもってしまうようになるなど、精神的発達に悪い影響をおぼよすことがあるので注意が必要です。

受容-表出混合性言語障害の治療法
言語療法  言語療法は、聞く、話す、読む、書くなどについての言語障害を持つ患者に、資格をもった専門家である言語聴覚士が、その症状を軽減したり矯正したりする訓練を行う療法です。

 訓練方法は個々の患者に応じて異なりますが、基本的には「発声練習」や「顔の表情づくり」「よりゆっくり話す方法」などの訓練から始めます。声だけでコミュニケーションが困難な場合には、いろいろな手段によって情報伝達する訓練なども行なわれます。

精神療法  精神療法は、専門知識を持った精神科医などが、患者の「心」や「心理」「精神」を扱い、「認知」「情緒」「行動」などに働きかけ、言語理解における「受容能力」と「表出能力」の適応性を高め、障害を軽減したり、克服する治療法です。



受容-表出混合性言語障害にはどんな合併症はありますか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕の合併症についてご説明します。
受容-表出混合性言語障害の合併症

 この障害では、聞く能力、話す能力ともにその年齢相応に達していない問題がありますが、表出能力については〔表出性言語障害〕の場合よりも重篤であることが多くなります。

 更に〔学習障害〕や〔注意欠陥-多動性障害〕〔不安障害〕〔うつ病性障害〕あるいは〔自閉性障害〕などの症状を伴うこともあります。


受容-表出混合性言語障害の予後はどうですか? ◆〔受容-表出混合性言語障害〕の予後をご説明します。
受容-表出混合性言語障害の予後

 この障害が軽度なものであれば、1~3歳ころまでは言葉の遅れがあったとしても、学童期に近づくころには、自然に改善されるので、それほど心配はいりません。

 しかし、重度の場合には、周囲から〔自閉症〕や〔知的障害〕があると勘違いされることもあります。

 障害に気づいた時点で専門医に相談することが重要です。それにより、適切な訓練や治療を受ければ、通常の生活で困ることはなくなります。