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受容-表出混合性言語障害 |
〔受容-表出混合性言語障害〕は、話し言葉を理解する「受容能力」と、話しをする「表出能力」の両方に障害があるために、他の人の言葉を理解したり、自分の意思を話すことが年齢相応にできない障害です。 |
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しかし、〔受容-表出混合性言語障害〕をもつ子どもでは、2歳になっても意味ある言葉をまったく話さず、自分の名前が呼ばれても反応しなかったりします。 2~3歳になると、ようやく話し始めるようになりますが、その場合でも「オウム返し」的な返事をしたり、何を言っているのか分からないような「音韻障害」的な発音をしたりします。 この障害を持つ子どもは、自分の名前が呼ばれても反応が遅く、あるいは反応しないので、しばしば〔難聴〕と勘違いされることも多いですが、言葉以外の音、非言語的な音には敏感に反応することもあるので、注意すれば難聴とは区別できます。 この障害では、聞く能力、話す能力ともに劣りますが、表出能力については〔表出性言語障害〕の場合よりも重篤であることが多くなります。更に〔学習障害〕や〔注意欠陥-多動性障害〕〔不安障害〕〔うつ病性障害〕あるいは〔自閉性障害〕などの症状を伴うこともあります。 〔受容-表出混合性言語障害〕の治療には、主に「言語療法」が用いられますが「精神的治療」が行われることもあります。家族などが発音矯正を無理やり行うと、精神的発達に悪い影響をおぼよすことがあるので注意しなくてはなりません。 |