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心の病気

幼児期または小児期早期の反応性愛着障害

 一般に乳幼児は、母親や養育者から離れたときに限らず、いつもと違う環境におかれたり、怖い思いをしたり、疲れてくると、母親などに近づくことで安心感を得ようとします。

 乳幼児にとっては、これが普通で当たり前の反応であり「乳幼児の愛着行動」と呼ばれます。乳幼児がこのように愛着行動をすることに対して、母親などが感受性をもって恐怖をなだめたり、安心感を与えることが重要です。

 乳幼児は養育者との間で安心感のある愛着関係を繰り返し体験することで、養育者以外の他者に対する安全感や安心感を獲得していきます。


 ところが、母親など愛着関係を持つべき対象が存在しない場合や愛着対象はあるものの、情緒的要求や身体的要求を無視したり、継続的に虐待したり、持続的で安定した関わりを持たないなどひどく不適切な養育を継続的に受け続けると、乳幼児の情緒的、精神的発達を阻害する〔反応性愛着障害〕を引き起こします。

 DSM-Ⅳ-TR(アメリカ精神医学会発行の精神疾患の診断・統計マニュアル第4版)においては、〔反応性愛着障害〕は〔抑制型愛着障害〕と〔脱抑制型愛着障害〕とに分けられています。

反応性愛着障害の分類
抑制型愛着障害  母親や養育者に対して、非常に警戒的であり、本当は甘えたいのに素直に甘えることができず、優しくしてくれているのに逆に腹を立てたり、嫌がって泣き出したりするような、相矛盾する態度を示します。

脱抑制型愛着障害  初対面の相手に対しても馴れ馴れしく接近し、過剰な親密感を示し、とても社交的に見えるのですが、まったく無警戒で相手の素性などを確かめようとしません。