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心の病気

 

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〔心の病気〕

◇幼児期・小児期・青年期障害◇

チック障害

(トウレット障害)


 チックとは、顔面や頚部、四肢などの限定的筋群に突発的、反復的に現われる、急速で持続時間の短い、常同的な不随意運動をいいます。

 特定の身体部位の震えや頻繁な瞬きのような〔運動チック障害〕と奇声をあげるなどの〔音声チック障害〕と呼ばれる二つの種類があります。


 また、非常に素早いチックではなく、やや動きが遅い、ちょっと見ただけでは何かの目的があっての動きにも見えるようなゆっくりした、しかし繰り返されるチック症状もあります。

 素早いチックの方を〔単純チック〕、ややゆっくり見えるものを〔複雑チック〕と呼んで区別しています。


チック障害の分類
運動チック障害  素早い瞬きや首振り運動などのような単純運動チックと顔の表情を異様に変化させたり飛び跳ねたりする複雑運動チックとがあります。

音声チック障害  連続的な「咳払い」や「カチカチ」「フンフン」「ドン」などと言うような単純音声チックと、その場の雰囲気に馴染まないような単語や、句の繰り返しなどをする複雑音声チックとがあります。


 〔トウレット障害〕は、4~11歳くらいの男児が、無目的かつ無意識的に「瞬き」や「舌打ち」「肩すくめ」「咳払い」「喉鳴らし」などの行為を反復繰り返し的に行う障害です。

 更に、10歳を過ぎる頃になると、汚い言葉を発する〔汚言症〕の症状も多くなります。

 これらの症状には攻撃的なものが含まれるため、友達との関係や社会生活に問題を起こすことが多くなります。また、〔ADAH〕や〔行為障害〕〔強迫性障害〕〔気分障害〕〔不安障害〕〔睡眠障害〕〔学習障害〕などの様々な障害なども併発することがあります。

 〔トウレット障害〕の診断では、他の身体的・精神的疾患と鑑別するために、脳波検査をはじめ、MRI検査やCT検査などが行われます。