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慢性運動性チック障害 |
チックとは、顔面や頚部、四肢などの限定的筋群に突発的、反復的に現われる、急速で持続時間の短い、常同的な不随意運動をいいます。 |
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チック症状が発症し一年未満で消失した場合には〔一過性チック障害〕と呼びますが、これに対して一年以上継続する場合には、〔慢性チック障害〕と呼ばれます。 単発または複数の運動チックが一年以上の期間を通して、ほとんど毎日、または間歇的に、1日に何回となく生じ、しかも3か月以上の間チックが発生しない時期がないときを〔慢性運動性チック障害〕と呼んでいます。 〔慢性運動性チック障害〕では、単一または複数の運動性チックが発症しますが、音声チックは起こりません。(運動性チックと音声チックの双方が同時に起こるチックは〔トウレット障害〕と呼ばれます。) 〔慢性運動性チック障害〕や〔音声チック障害〕、更には〔トウレット障害〕が発症しやすい家系があり、これらの障害は遺伝的に起こりやすい傾向が大きいです。特に、一卵性双生児で一方が発症する場合、もう一方でも発症する確率が高いです。 多くの場合、5~8歳の頃チックが始まり、通常4~6年ほど症状が続きますが、青年期早期には自然に治ります。一般に予後は悪くありません。 |