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心の病気

睡眠障害の原因

 代表的な〔睡眠障害〕は、いわゆる〔不眠症〕です。

 〔睡眠障害〕にはそれ以外にも〔過眠症〕や〔睡眠時呼吸障害〕などとても多くの種類があり、それぞれに特有な原因もあります。

 〔睡眠障害〕は完治はできないとしても、その障害の原因をつきとめ、生活習慣の改善や医薬などによる治療をすれば、日常生活的には困らない程度に軽減・改善することはできる障害です。


 気になる症状があるなら、医師による治療を受けるとよいです。

 ここでは、多くの〔睡眠障害〕に共通的な原因を整理しまとめていますので、ご自分の〔睡眠障害〕の症状と照らしてみれば原因を突き止められるかも知れません。数多くある〔睡眠障害〕の特定な障害についての更に詳しい原因は、それぞれの〔睡眠障害〕のページでご説明しています。

睡眠障害を引き起こす主な原因
環境的要因  睡眠時の環境(騒音、気温、湿度、採光、寝具など)。

生理的要因  時差ぼけ、交代勤務などによる不規則な生活。

心理的要因  悩みや心配事、ストレスなど。

身体的疾患  痛みや痒み、発熱、頻尿などの身体的な疾患。

精神的疾患  統合失調症、うつ病、神経症などの精神的な疾患。

脳器質的疾患  アルツハイマー病、パーキンソン病、神経変性疾患、脳血管障害、脳腫瘍や頭部外傷など。

薬物性要因  薬物治療の副作用やアルコール、カフェインの摂取など。

睡眠性要因  眠ること自体が引き金になって起こされる夢遊病、寝言、歯ぎしりなど。

原発性要因  明らかな原因が見当たらないもの。


睡眠障害の原因は何ですか? ◆〔睡眠障害〕の原因にはどんなものがあるかご説明します。
環境的要因  環境的要因でよく出る症状は〔不眠症〕ですが、人は眠るときの環境が変化すると眠れないことがあります。誰でも経験するよくある原因には次のようなものがあります。

環境変化によって起こる睡眠障害の例
騒音  夜間に貨物トラックが頻繁に通る道路わきの人や鉄道路線に接した住宅に住む人などは、騒音が邪魔して慢性的不眠になることがあります。

 このようなものは、個人差もあり慣れにより障害とならない人もいます。事実、筆者の知人には、列車の線路から3メートルしか離れていない部屋で平気で眠れる人もいます。

照明  普通は暗くないと眠れない人が多いですが、逆に明るくないと不安で眠れない人もいます。

寒暖  誰でも真夏の暑苦しい夜には眠れませんし、真冬で寒い夜にも寝付けなかったりします。気候の変化、雨や風の音、車の音などが気になって眠れない人もいます。

寝室  よく、枕が変わると眠れないといいます。誰でも、旅行や病気で入院時の病室など、普段とは違う寝室では眠つけないことが起こります。


生理的要因  睡眠障害における生理的要因とは、ジェット時差ボケや交代制勤務などによって引き起こされる生理的な変化が原因となる障害です。

生理的要因で起こる睡眠障害
時差ぼけ  長時間ジェット機に乗って海外旅行すると、自分の身体時間が夜なのに到着地では昼だったりして、一時的ながら時差ぼけが起こります。

交代勤務  精錬工場など連続運転する工場での三交代勤務者や、コンビニの店員、看護師や守衛の夜勤など、本来の人の生理リズムと異なる勤務をするとさまざまな心理的、精神的、身体的影響がでてきます。その最も深刻な障害が睡眠障害です。


心理的要因  誰でも、家族の病気や受験などで心配事があったり、仕事や職場でのストレスがあれば熟睡できないことがあります。

 このようなことが一時的なものであれば特に問題ではありませんが、中には長期間継続することもあり、そんな時には精神的にも身体的にも大きな負担となります。

心理的要因で起こる睡眠障害
悩みや心配事  家族の病気や受験などが気になったり、病気ではないかなどと考えると、昼も夜も心配で眠れなくなります。

ストレス  職場で自分の仕事がうまく処理できなかったり、上司との関係がぎくしゃくしたりするなど人間関係がうまくいかない日々が続くと、ストレスが溜まって熟睡できなくなります。

緊張  翌日に旅行があるとき、興奮したり緊張のあまり寝付けず、一方で気がついたら寝すぎて遅刻したりすることがあります。

 翌日に多くの人を前にして重要な演説をしなくてはならなかったり、会議や演芸会の司会をするなど、大事を前に緊張して不眠になることもあります。


身体的疾患  誰でも病気になったり怪我をしたりしますが、それによる疼痛や痒み、発熱などが原因で眠れなくなることがあります。

身体的疾患で起こる睡眠障害
睡眠障害の原因となる症状  疼痛、かゆみ、発熱、咳、呼吸困難、頻尿などの症状。

睡眠障害の原因となる疾患  風邪をはじめとするよくある比較的軽度な病気や怪我や火傷などによる苦痛によって睡眠障害は発症します。

 また、もっと深刻な呼吸器疾患、心循環系疾患、内分泌疾患、代謝疾患などがあれば、これらもまた睡眠障害発症の引き金となります。


精神的疾患  不眠症の症状があり、よく調べてみたら実はうつ病だったということはよくあります。このように精神的疾患が原因で重篤な睡眠障害を引き起こすことは珍しくありません。

精神的疾患で起こる睡眠障害
睡眠障害の原因となる主な精神疾患  統合失調症、うつ病、躁病、神経症(不安神経症、パニック障害、強迫神経症)、興奮、不安、多動など


脳器質的疾患  脳自体に疾患があったり、怪我により脳に損傷が起こるとそれが原因となって睡眠障害が発症することがあります。

脳器質的疾患で起こる睡眠障害
脳疾患によるもの  アルツハイマー病、パーキンソン病などの神経変性疾患、、ハンチントン病、てんかん、脳血管障害、脳腫瘍などが原因となります。この場合には、不眠症や過眠症などの睡眠障害だけでなく、認知症を発症することも珍しくありません。

脳の怪我による損傷  事故などでの頭部外傷があると、急性的、あるいは慢性的な不眠などを起こすことがあります。脳の損傷が睡眠機構を直接的に障害して不眠を招いたりします。


薬物性要因  病気治療のために用いるステロイド、テオフィリン、甲状腺剤、血圧降下剤、抗がん薬などの薬物には、どんな薬でも治療効果がある反面、何らかの副作用も伴います。

 また、麻薬はもちろんのこと、アルコール、カフェインなどでも多量摂取すれば中毒症状を招き、それが引き金となって睡眠障害など多くの症状を発症することが知られています。

 薬物による障害は、その使用中ばかりでなく、使用を止めた後になっても症状が継続する可能性が高いことが特徴です。

睡眠性要因  眠ること自体が引き金になって、一種の別の睡眠障害を引き起こすことがあります。

 このような障害には、夢遊病、寝言、歯ぎしりなどがあり、これによって更なる睡眠障害であるいろいろな睡眠時随伴症に発展することが珍しくありません。

原発性要因  不眠症や過眠症など明らかな睡眠障害があるのに、いくら調べてもはっきりした原因が見当たらない場合も多いです。このような睡眠障害を〔原発性睡眠障害〕と呼んでいます。

 「原発性」という言葉は、原因不明であるが他の病気の結果として起こる病気ではなく、その病気自体が原因となる病気という意味の医学用語です。原発性が付く病名には、〔原発性アルドステロン症〕〔原発性免疫不全症候群〕〔原発性硬化性胆管炎〕〔原発性副腎皮質機能低下症〕などがあります。