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〔概日リズム睡眠障害とは〕

 多くの動物と同じように、人間の生体リズムは「体内時計」によって調節されています。

 この体内時計は、大脳の視床下部にある「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部位にあります。

 体内時計は、「概日リズム」と呼ばれる約25時間の周期で活動と休息のリズム信号を発生させていますが、地球の自然時間である24時間とは約1時間の「ずれ」があります。


 このずれを調整するために、毎朝明るい太陽光線を受けることで体内時計はリセットされ、地球の24時間自転速度に同期しています。

 朝、起床すると目から入ってくる強力な太陽光を受けて、体内時計は「いまが朝である」と認識しリセットされるのです。体内時計がリセットされると、その信号は身体の各器官に伝達され、その後の14~16時間のあいだ身体を活発な活動に適した状態に維持します。

 その後、身体を活発な状態に維持した後には、メラトニンという物質の分泌が開始されます。今度は体内時計はメラトニンを分泌することで、身体を睡眠に適した状態へと変化させるように指令を出し、これにより夜間の睡眠を誘います。

 体内時計は、起床直後に非常に強力な光線を浴びると進みます。逆にいつもより遅くまで活動していて強力な光を浴びると遅れる特性があります。

 最近の研究では、体内時計は脳内の視交叉上核だけに存在するのではなく、肝臓や筋肉、肺、心臓などのような身体各部の臓器にも存在します。このため、視交叉上核の体内時計を「主要時計」、その他の臓器などにある体内時計を「抹消時計」と呼んでいます。

 通常は主要時計が抹消時計に指令を出して作用していますが、たとえば、胃腸にある抹消時計は、食事を開始してから機能するのではなく、それよりちょっと前の段階から活性化して消化の準備を整える必要があり、これを抹消時計が行っているのです。

 約24時間の周期で変動する生理現象を「概日リズム(Circadian rhythmサーカディアン・リズム)」と呼んでいて、〔概日リズム障害〕は何らかの原因によりこのリズムに狂いが生じ、安定した睡眠がとれなくなる障害です。

 〔概日リズム障害〕には、〔睡眠相前進症候群〕〔睡眠相後退症候群〕などいくつかの種類があります。


人間本来の概日リズム ◆人間本来の〔概日リズム〕をご説明します。
人間本来の概日リズム

 人間に限らず多くの動物では、生体が本来的に持っている1日の周期があり、これを「概日リズム」と呼んでいます。そして、人間の概日周期は、およそ25時間と分かっています。

 この概日リズムは、いわゆる「体内時計」によって制御されていて、約25時間の周期で活動時間と休息時間のリズムを刻み、身体各部に指示を出しています。

 この体内時計は、脳内の視床下部にある視神経の束が集中するあたりにある直径わずか数ミリメートルしかない「視交叉上核」と呼ばれる部分です。

 生体リズムは、あくまでもこの「視交叉上核」によって管理、支配されていて、視交叉上核が、「今は朝だ」「今は昼だ」あるいは「今は夜だ」という情報を脳の各部に送り、昼なら覚醒状態が保たれるようになり、夜なら睡眠状態が維持されるようになるのです。

 人間を外界から完全に遮断した明るい部屋に閉じ込めて何日も過ごすと、人間本来の生体リズムは約25時間周期で繰り返されることが実験的に解明されています。

 このような実験をすると、何の情報もなければ人間は、下図で示すように1日を25時間周期で認識するようになり、もしもこの実験を長期間続ければ、被験者が25日目の朝と思う時には、現実の世界では26日目の朝を迎えている状況が起こります。

人間本来の概日リズム


概日リズム障害の種類 ◆〔概日リズム障害〕にはこのように多くの種類があります。
概日リズム障害の種類



概日リズム睡眠障害の種類
睡眠相前進症候群  夕方早い時刻から眠くなり、早朝に目覚めてしまう睡眠障害。

睡眠相後退症候群  とても遅い時間に眠りにつく傾向があり、極端に朝寝坊となる睡眠障害。

非24時間睡眠覚醒症候群  覚醒と睡眠のサイクルが24時間ではなく、毎日1~2時間ずつ遅れていく睡眠障害。およそ半月で昼夜が逆転してしまう。

不規則型睡眠・覚醒パターン  睡眠と覚醒が不規則に起こり、一日に3回以上眠るような睡眠障害。

交代勤務睡眠障害  交代勤務者に見られる不眠や仕事中の強い眠気、集中力低下などの障害。

ジェット時差症候群  時間帯の異なる地域への急速な移動により生じる睡眠障害。

薬の副作用による障害  風邪薬などの副作用で起こる過度な眠気などの睡眠障害。