睡眠サイクル
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熟睡するためには、毎日の就寝時刻や起床時刻をできるだけ規則正しくすることがとても重要です。
最も大切なことは、毎日の起床時刻を同じになるようにすることです。このことが重要で、たとえ前日の就寝時刻が遅くても、起床時刻は同じにするのがよいのです。就寝時刻が遅かったからといって、遅くまで寝ていたのでは、正常な睡眠リズムを得ることはできません。
週末には夜更かしして翌日は寝坊する人が多いですが、これは悪い習慣です。休日に寝坊すると、その晩の寝つきが悪くなってしまいリズムが狂います。休日といえども同じ時刻に起床するようにしましょう。
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就寝前の習慣
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就寝前の2時間ほどは、いくつか気を配るべきことがあります。それは一日の疲れを癒しリラックスこと、睡眠妨害物質を摂取しないこと、そして就寝までの習慣として一連の動作を行うことです。
リラックスタイム
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社会生活をしている現代人には家族などの心配事もあり、仕事や人間関係がらみのストレスなどはつき物です。
悲しいことや悔しいこと、そしていろいろなストレスを抱いたままで就寝しようとしてもなかなか寝付けない経験は誰にでもあります。
このようなストレスをリセットするための良い方法は、自分の好きなことをやったり、考えたりすることでリラックスすることです。好きな音楽を楽しんだり、趣味の読書をしたり、ビデオやDVDで映画を鑑賞したりするのがよいです。ストレスで苦しんでいた心が自然と癒されます。
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睡眠妨害物質
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就寝前の1、2時間には、コーヒーやお茶、紅茶、チョコレートなどのカフェイン含有物質を摂取しない方がよいです。また、人にもよりますが、アルコールやニコチンのような刺激物もほどほどにしないと睡眠を妨害します。少なくとも、就寝直前のお酒やタバコはよくありません。
適量以上のアルコールは睡眠後半での眠りを妨害するといわれ、夜中の内や早朝に目覚めてしまいます。
また、タバコに含まれるニコチンには一種の覚醒作用があるため、入眠がうまくできなくなる危険性があります。
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入眠習慣
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就寝前には、毎日決まった同じ行動をする習慣づけをすると気持ちよく入眠できます。
多くの人がやっていることを普通に行うだけですが、例えば、床につく直前には歯磨きや洗顔、着替え、目覚まし時計の設定などを行います。
冬季であれば、ぬるめのお風呂で身体を暖めるとリラックスもし、自然な入眠も助けてくれます。
当サイトの管理人である私の場合には、このような一連の動作のあと、布団に入ったら、しばらくのあいだ自分好みの静かな音楽を小さい音で流します。10分ほどで自動的に切れるようにしているのですが、最後まで聴くことはなく知らないうちに眠ってしまいます。
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就寝環境
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就寝環境は眠りの質に大きく影響を与えます。寝室の環境(光、音、気温など)、ベッドや布団、枕などに工夫が必要です。
寝室環境
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寝室の光が明るすぎると、身体は目覚めてしまい入眠を妨げます。真っ暗にするかおぼろげに物が見える程度に調整します。
気温も暑すぎたり寒すぎないようにします。必要に応じて窓を開けたり、エアコンで調整します。寝室温度は夏季には25~26度C程度、冬季には15~18度Cくらいがいいとされます。難しいかも知れませんが、湿度は年間を通して50~60%程度がよいとされています。
突然大きな音がすれば入眠できなかったり、中途覚醒してしまいます。静かな環境づくりもまた重要です。家族の協力も必要となります。
ベッドや布団は、柔らかすぎたり硬すぎると例え眠れても熟睡感を妨害します。柔らかすぎる布団では身体が沈み込み、目覚めたとき肩こりや腰痛が起こります。ふとんについては、羽毛ふとんのように軽いものがよいです。
枕も材質や形、大きさ、固さ、高さが睡眠の質の影響します。自分に合った枕選びをしましょう。枕が高すぎたりすると、肩こりの原因ともなります。
寝室自体も睡眠の質に影響します。寝室はできるだけ就寝専用として、仕事などは持ち込まないのがよいでしょう。寝室の壁やカーテンなどは落ち着いた色合いがよいです。
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起床したら日光
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毎日、起床したら、日光を浴びると体内時計をリセットして活動的になることができます。心身が活動するためには光が必要不可欠なのです。
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食事習慣
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起床後には、洗面も済まし、一定の時刻に朝食を摂取します。規則正しい食事が生活のリズムを作るのに大切です。朝食抜きで学校や会社に出かけるのは心身にとってよいことがありません。
就寝の4時間前までには夕食を摂取するとよいです。夜更けになっての食事や間食は睡眠を妨害します。
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運動習慣
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就寝の数時間前に入浴したり軽い運動をすると一時的に体温が上がりますが、就寝時には体温が低下し気持ちよく眠ることができます。
基本的に昼間の運動は夜の自然な入眠を誘いますが、夜更けに運動すると逆効果です。夕食後に運動すると、循環器系などが刺激されて興奮状態となってしまうからです。
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