問診や診察などによって、深刻な睡眠障害が疑われる場合には、医師はその睡眠障害がの原因が「生活習慣」や「身体的要因」「生理学的要因」「心理学的要因」「精神医学的要因」あるいは「薬理学的要因」などのどれによるものかを検討します。
睡眠そのものに異常があると想定される場合には、「ポリグラフ検査」により、睡眠障害をより詳しく検査します。
生活習慣
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悪い日常生活や飲酒、タバコなどの中毒症状があるなら、改善を指導します。
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身体的要因
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慢性的な胃腸障害などがあるなら、それら疾患の治療をするよう指導します。
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生理学的要因
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仕事上で深夜業などをする場合には、どうすれば睡眠を安定化できるかなど指導します。
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心理学的要因
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人間関係の悩みなどについては専門医によるカウンセリングを受けるよう勧めます。
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精神医学的要因
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統合失調症などの精神疾患がある場合には、精神科での治療を勧めます。
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薬理学的要因
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アルコール中毒やニコチン中毒があるなら、それらの治療を行います。
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睡眠自体が問題
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睡眠自体に問題があると考えられるケースなので、ポリグラフにより睡眠の質やパターンを詳細に検査します。
ポリグラフ検査は、一晩中にわたり、さまざまな測定機器を付けて睡眠時の状態を詳細に記録する検査で、睡眠時における次のような項目を検査します。
・脳波
・心電図
・眼球運動
・あごや下肢などの筋電図
・呼吸運動や換気状況
・いびきの状況
これらの検査により、不眠症や睡眠時呼吸障害、睡眠時随伴症などの診断を正確に行うことができます。
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