眠時歯ぎしり
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〔睡眠時歯ぎしり〕はいわゆる歯軋りのことですが、その起こり方などにより、次のような三つの種類があります。
歯軋りは睡眠中に上下の歯同士をこすり合わせる動作で多くの場合に不快な音を発します。一般には本人には自覚症状がないものの近くで寝ている人はうるさくて目を覚ましたりします。
歯軋りの原因にはストレスが関連するとの説もありますが、定かではありません。また、歯並びが悪い人に起こりやすいという話もあります。
不快な音がするだけにとどまらず、歯自体や歯肉を傷めることもあるので、歯科医などで手に入る保護用のマウスピースを使用すれば軽減効果があります。
1型
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歯と歯を強くすり合わせることで激しい「キリキリ音」がするもの。
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2型
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上下の歯を連続して噛み合わせるために「カチカチ音」がするもの。
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3型
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音は出ないが、上下の歯を強く噛みしめるだけのもの。
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1型と2型の眠時歯軋りは、寝室を同じくしている人に極めて不快で不気味な印象を与えるため嫌がられます。歯軋りが聞こえると蹴飛ばしてやめさせるなどする人も多いです。
3型は、音がしないので同室者に迷惑は掛けませんが、歯に異常な摩擦や圧力を掛けるために、歯自体の摩滅や磨耗が生じたり、歯の神経組織を傷めたり、上下のあごが緊張して痛くなったりします。時には、激しい肩こりや偏頭痛の原因にもなります。
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睡眠遣尿症
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〔睡眠遣尿症〕とは一種の〔夜尿症〕で、子どもに限らず成人にも起こります。
この原因には、ストレスなど心理的な要因がある場合もありますが、糖尿病などの身体疾患などが原因になることもあるとされています。
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睡眠関連異常嚥下症候群
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〔睡眠関連異常嚥下症候群〕は、睡眠薬などの薬剤の作用より、唾液の嚥下(飲み下し)がうまくいかず、咳や窒息感などの症状が出現する状態です。
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夜間発作性ジストニア
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〔夜間発作性ジストニア〕は、ノンレム睡眠中に起こる原因不明の筋緊張異常や異常運動などが症状が出現します。
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説明不能の夜間突然死症候群
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〔説明不能の夜間突然死症候群〕は、夜間睡眠中に突然死亡してしまう症候群ですが、一般に原因は不明です。洞調律時に起こる〔特発性心室細動〕ではないかとの説はあります。
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原発性いびき
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〔原発性いびき〕は、仰向けに寝たときに起こるいびきで、レム睡眠時に強さも回数も増加するものの、特別な睡眠障害はありません。
いびきは、呼吸時に空気が気道の壁を振動させる音ですが、一般に気道が狭くなり空気抵抗が大きいときに起こります。気道が狭くなりやすい、肥満や扁桃腺炎などの人に多く見られます。睡眠剤の服用なども誘引になります。
いびきは一種の生理作用とはいえ、その原因として、〔高血圧症〕や〔心筋梗塞〕などの危険な疾患が隠れていることもあります。また、現時点では問題なくても、やがて〔睡眠時無呼吸症候群〕へと進行することもあるので注意が必要です。
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小児睡眠時無呼吸 乳児睡眠時無呼吸症
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〔乳児睡眠時無呼吸症〕は、乳児に起こる無呼吸症候群ですが、アデノイドや扁桃の肥大が原因のことが多いです。それらが巨大なために上咽頭が完全に閉塞してしまうこともあり、睡眠時の無呼吸障害は非常に危険です。
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先天性中枢性低換気症候群
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〔先天性中枢性低換気症候群〕は、先天的に、睡眠時での酸素や炭酸ガスに対する反応が低下し、低換気となって呼吸困難になる疾患です。自力で呼吸が出来なくなる危険もあります。
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乳児突然死症候群
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〔乳児突然死症候群〕は、生後半年いないの乳児に起こりやすい突発死を招く症候群で、寒い時期に多く起こります。発生原因は不明ですが、女児より男児に多い傾向があります。
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良性新生児睡眠時ミオクローヌス
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〔良性新生児睡眠時ミオクローヌス〕は、新生児に起こる赤ちゃんのの意思とは無関係に起こる不随意運動ですが、良性であり問題はありません。
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特定不能のその他の睡眠時随伴症
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