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心の病気

周期性四肢運動障害

 眠りに入る直前や昼寝中などでうとうとしている状況下で、突然、足や腕などが勝手にピクンと動いて目が覚めてしまう経験は誰にでもあると思います。

 このような自分の意思とは無関係に現われる運動を「不随意運動」と呼んでいます。

 〔周期性四肢運動障害〕は、睡眠中に起こる障害で、四肢、特に下肢に不随意運動が周期的に起こり、睡眠が妨げられる障害です。


 この症状は、不随意運動なので自分の意思で制御することはできません。

 この障害は、比較的浅い睡眠時に起こりやすく、睡眠を妨げるために、極端な場合には夜間に不眠になったり、日中に眠気を催したりします。

 一般に筋肉に起こる瞬間的な痙攣動作を専門語では〔ミオクローヌス〕と呼ぶのですが、このため、〔周期性四肢運動障害〕は〔睡眠時ミオクローヌス症候群〕あるいは〔夜間ミオクローヌス〕とも呼ばれます。

 〔周期性四肢運動障害〕での四肢運動は、運動とはいっても走ったり跳ねたりするような運動ではなく手足の指や関節の部分的な運動であり、足の指先が関節の甲方向へ反り返るように動いたり、膝関節や股関節が屈曲したりする類のものです。

 このような不随意運動の持続時間は決して長くはなく、せいぜい0.5~5秒くらいしか続きませんが、これがほぼ90秒以下の間隔で周期的に発生します。この現象が睡眠中に発症するため〔睡眠時運動障害〕のひとつとされています。

 〔周期性四肢運動障害〕も〔むずむず脚症候群〕と同様に高齢者に多く発症する障害です。発症原因はよく解明されておらず、症状自体も本人はあまり自覚しない場合が多いです。

 尚、この障害は、〔酸欠乏性貧血〕や〔陣機能低下〕の患者に多く発症することが知られています。このため、これらの原因的疾患がある場合には、その疾患の治療を進めるとともに、不随意運動に作用する神経系薬で治療が行われます。