特発性過眠症 |
医学では「特発性(とくはつせい)」という言葉が、原因がはっきりしていないことを意味する言葉として使われます。 |
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眠気は急激に襲ってくるのではなく、徐々に強まるような特徴があり、目覚めたときスッキリすることがありません。 一方で、この疾患では夜間睡眠は質量ともに特に異常はなく正常であり、結局、一日の総睡眠時間は10時間を超えることも珍しくありません。 通常、この障害は25歳ころに発症しはじめ、徐々に進行する傾向にありますが、発症すると自然治癒することはなく、慢性的な眠気症状が続くようになります。 〔特発性過眠症〕の有病率はそれほど高くないとされていますが、実数はよく分かっていません。〔過眠症〕の中の〔ナルコレプシー〕が600~2000人に一人くらい発症するのに対して、その十分の一くらいと推定されています。 この障害では、確たる原因は判明しておりません。 |