反復性過眠症 |
〔反復性過眠症〕は〔周期性傾眠症〕とも呼ばれる非常に珍しい〔睡眠障害〕のひとつです。 |
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このような時期は「傾眠期」と呼ばれていて昼夜を問わず過眠状態が続き、常に意識朦朧の状態となります。 すぐに眠り込んでしまい勝ちで、睡眠中は強い刺激には多少反応するものの、その反応はとても鈍く注意力も集中力も持続しません。 傾眠期にも食事や排泄行為はでき人と話すこともありますが、その間の記憶はほとんど残らないか、まったく残らないのが普通です。 このような傾眠期が3日~3週間ほど続いた後、自然に症状がなくなり回復しますが、何日~何週間かすると、また不定期に傾眠期がやってきて、同様な症状が繰り返されます。傾眠期と次の傾眠期の間は、普通の日常生活を送ることができるけれど、傾眠期になると過食症状や攻撃性が高まりイライラしやすくなる人もいます。 この病気は10代~20代前半期に発症する場合が多く、男性の方が女性よりも発病率が高いとされています。この病気が発症する原因もその機序もほとんど分かっていませんが、風邪などでの急性の発熱や強いストレス、疲労、深酒などに誘発されることが多いともいわれます。 発病原因が分からないために現時点では治療方法は確立されておりません。 なお、この障害の亜型として、〔クライネ・レビン症候群〕と〔月経関連過眠症〕の二つがあります。 |
反復性過眠症の亜型 |
クライネ・レビン症候群 | 傾眠期に、食欲が異常に亢進するパターン。 |
月経関連過眠症 | 月経直前から傾眠期に入り、月経が終わると症状が回復するパターン。 |