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〔神経鞘腫〕

 神経は多くの神経細胞の繊維が束になった構造でできていますが、ここに〔神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)〕と呼ばれる腫瘍ができることがあります。

 この腫瘍は、神経鞘内に発生するため、肉眼的には神経外膜からなる被膜で囲まれていて、基本的に良性の腫瘍です。

 通常、〔神経鞘腫〕はひとつの神経細胞から発生し残りの神経細胞は正常なままとなっていますが、ときにはひとつの神経に数珠状に多くの神経鞘腫ができる場合もあります。


 〔神経鞘腫〕は、末梢神経の髄鞘を形成するシュワン細胞に由来することから〔シュワン腫〕とも呼ばれます。

 〔神経鞘腫〕の組織学的な病理所見としては、紡錘形細胞と線維が豊富で核が一列に並ぶ柵状配列が明確である「Antoni A型」と呼ばれるものと、そうではなく細胞および線維に乏しい疎な部分が主体の「Antoni B型」と呼ばれるものがあります。

 この腫瘍の症状としては、腫瘍が発生した近傍の神経性疼痛から始まり、次第に脊髄圧迫症状が現われてきます。特に聴神経鞘腫では、前庭神経の圧迫により耳鳴りや難聴、めまい、眼振などの症状が出てきます。

 〔神経鞘腫〕は、20~70代まであらゆる年齢層に幅広く発生しますが、発症の平均年齢は40代後半となっています。

 腫瘍は被膜に覆われた神経幹内にできるため、通常は手術により完全に摘出できます。