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保険介護

〔訪問介護〕

 
 訪問介護は、訪問介護員としてホームヘルパーや介護福祉士が介護を必要とする方のご自宅を訪問して、日々の生活を自立して行えるような生活上の手助けをするサービスです。

 介護の内容には、次の二つの種類があります。

 ・「身体介護」
 ・「生活援助」


 このページでは、単に「訪問介護」というような表現をしていますが、「要介護ランク」の人へは「訪問介護サービス」であり、「要支援ランク」の人に対しては「訪問予防介護サービス」を意味しています。

 「予防介護」とは、「要支援」の人が「要介護」の状態にならないように、あるいは、そうなるまでの進行度をできるだけ遅らせるために、予防し、できれば本来の姿に復帰するようにすることが目標となっているからです。

 「身体介護」では、食事介助、排泄介助、清拭・入浴介助、身体整容、体位変換、移動・移乗介助、外出介助、起床及び就寝介助、服薬介助、おむつ交換、、着替えなど自立生活支援のための見守り的援助など多岐にわたります。

 また、「生活援助(支援)」では、身近に援助してくれる人がいない場合の、掃除、洗濯、ベッドメイク、衣類の整理・被服の補修、一般的な調理、配下膳、買い物・薬の受け取りなどを行います。

 直接本人の介護・援助・支援にならない行為は、訪問介護の対象にはなりません。例えば、家族のための家事や来客の応対、ペットの世話、自家用車の洗車、庭の草むしり、植物への水やりなどは、このサービスでは実施できません。単なる散歩の付き添いも対象外ですが、歩行訓練のための付き添いなら介護保険の対象となります。

 更に、家具の移動や部屋の模様替え、ガラス拭き、大掃除、家の修理、草木の剪定作業、手間のかかる調理なども対象外ですし、医療行為となるものは一切行うことができません。

 要介護ランクの人の場合、通院などで外出する際の介護タクシーの利用が認められています。タクシーの乗降や移動介助をしてもらえます。

介護予防訪問介護費・訪問介護費 ◆〔介護予防訪問介護費・訪問介護費〕についてご説明します。
訪問介護費用

 訪問介護費用は、要支援者など比較的介護の必要程度の軽い人に対しての〔介護予防訪問介護〕と要介護者に対しての〔訪問介護〕に対してのものとがあります。

 介護サービスの単位を金額に換算するには、標準では「1単位=10円」で換算します。

 しかし、この換算レートは地域により数%変動します。首都圏などではちょっと高くなります。このレートの詳細は「介護費用換算レート」のページで見ることができます。

 この金額は、サービス全体の費用ですが、介護サービスの利用者が支払うのはその1割だけで、残り9割は介護保険よりサービス事業者へ支払われます。

介護予防訪問介護費

 介護予防訪問介護費は、要支援ランク1、2の人に対しての介護費用です。基本的に本格的な介護が必要とならないよう予防するための介護予防介護です。

 介護予防訪問介護の費用は単位数で表示していますが、介護予防訪問介護の頻度などで単位数は異なります。

介護予防訪問介護費用
要支援ランク サービス単位 備 考
要支援1・2 1234単位 週1回程度の場合の介護予防介護で、月あたりの費用です。
要支援1・2 2468単位 週2回程度の場合の介護予防介護で、月あたりの費用です。
要支援2 4010単位 週2回超の場合の介護予防介護で、月あたりの費用です。

訪問介護費

 介護訪問の介護費は、要介護ランク1~5の人に対しての訪問による介護の費用です。基本的に要介護のランクにより訪問介護費用は設定されています。

 訪問介護の費用は単位数で表示していますが、訪問介護の頻度などで単位数は異なります。

訪問介護費用
要介護ランク サービス単位 備 考
要介護1~5
(身体介護中心)
231単位
402単位
581単位
30分未満
30分以上・1時間未満
1時間以上は+30分ごと83単位加算
要介護1~5
(生活援助中心)
208単位
291単位
30分以上・1時間未満
1時間以上
要介護1~5
(介護タクシーで
通院介助等)
100単位 1回あたりの費用