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保険介護

〔特定施設入居者生活介護〕

 
 特定施設入居者生活介護とは、特定施設の指定を受けた、有料老人ホームや軽費老人ホーム(ケアハウス)、高齢者専用賃貸住宅が、その施設の入居者に対して行う、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話、機能訓練及び療養上の世話などのサービスをいいます。


 特定施設入居者介護サービスには、施設の職員が介護保健サービスを一括して自前で行う「内部提供型(一般型)」と、ケアプランの作成や安否確認・生活相談などの基本的部分は施設スタッフが行い、それ以外の実質サービスを外部事業者に委託する「外部サービス利用型」とがあります。

 特定施設入居者生活介護サービスでは、居室は通常、プライバシーに配慮した個室となっていて、入居者は、要介護状態となった場合でも、その有する能力に応じて、自立した日常生活を営めるように、入浴、排泄、食事などの介護、生活などに関する相談、助言など日常生活上の世話や、機能訓練、療養上の世話を受けることができます。

内部提供型と外部サービス利用型の違い ◆〔内部提供型と外部サービス利用型の違い〕をご説明します。
内部提供型と外部サービス利用型の比較

 特定施設入居者生活介護には、「内部提供型(一般型)」と「外部サービス利用型」とがありますが、それらにはどんな違いがあるのか比較してみました。

内部提供型と外部サービス利用型
内部提供型 長所 ・施設の標準サービスがあるので、任せるだけでよい。
・一日単位での費用設定ができる。
・追加料金で個別機能訓練や夜間看護も利用できる。

短所 ・福祉用具のレンタルはできない。
・必要なサービスが含まれていないことがある。
・不要なサービスが含まれていることがある。

外部サービス利用型 長所 ・基本的なケアプランを施設のケアマネジャーに相談できる。
・希望するサービスが大体受けられる。
・福祉用具のレンタルもできる。
・個人で手配する居宅サービスより1割がた安くなる。

短所 ・その施設が契約しているサービス事業者しか利用できない。



介護予防特定施設入居者生活介護費・特定施設入居者生活介護費 ◆〔介護予防特定施設入居者生活介護費・特定施設入居者生活介護費〕の説明です。
介護予防特定施設入居者生活介護費・特定施設入居者生活介護費

 サービスの単位を金額に換算するには、標準では「1単位=10円」で換算しますが、この換算レートは地域により数%変動します。首都圏などではちょっと高くなります。このレートの詳細は「介護費用換算レート」のページで見ることができます。

 この金額は、サービス全体の費用ですが、利用者が支払うのはその1割だけで、残り9割は介護保険より事業者へ支払われます。

介護予防特定施設入居者生活介護(内部提供型)

要支援ランク
要支援ランク サービス単位 備考
要支援1 214単位 要支援者対応の「介護予防特定施設入居者生活介護」の内の「内部提供型」サービスです。単位は1日あたりの介護予防の費用です。

要支援2 494単位

介護予防特定施設入居者生活介護(外部サービス利用型)

要支援ランク
要支援ランク サービス単位 備考
要支援1 4970単位 要支援者対応の「介護予防特定施設入居者生活介護」の内の「外部サービス利用型」サービスです。
単位は1か月あたりの介護予防の費用です。
基本部分:1日63単位
訪問系・通所系:通常利用料の90%
指定介護予防福祉用具貸与:通常利用と同額

要支援2 10400単位

特定施設入居者生活介護(内部提供型)

要介護ランク
要介護ランク サービス単位 備考
要介護1 549単位 要介護者対応の「特定施設入居者生活介護」の内の「内部提供型」サービスです。
単位は1日あたりの介護予防の費用です。
個別機能訓練加算:1日12単位
夜間看護体制加算:1日12単位

要介護2 616単位
要介護3 683単位
要介護4 750単位
要介護5 818単位

特定施設入居者生活介護(外部サービス利用型)

要介護ランク
要介護ランク サービス単位 備考
要介護1 16689単位 要介護者対応の「特定施設入居者生活介護」の内の「外部サービス利用型」サービスです。
単位は1か月あたりの介護予防の費用です。
基本部分:1日84単位
身体介護:1時間30分未満 15分ごと90単位
      1時間30分以上 15分ごと37単位
生活援助:1時間30分を限度 15分ごと45単位
通院等乗降介護:1回90単位
他の訪問系・通所系:通常利用料の90%
福祉用具貸与:通常利用と同額

要介護2 18726単位
要介護3 20763単位
要介護4 22800単位
要介護5 24867単位