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脳器質疾患性不眠症 |
〔アルツハイマー病〕や〔パーキンソン病〕などで知られる〔脳内神経変性疾患〕や〔脳溢血〕〔脳梗塞〕などの〔脳血管障害〕〔脳腫瘍〕などがある場合、さまざまな障害が出てきます。 |
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〔脳器質疾患〕があると、一般にその急性期ではほとんど意識障害を呈します。そして慢性期になると多くの場合に意識障害による問題行動を起こしたり、痴呆症状を呈するようになります。 この他にも、脳の何らかの器質的変化が直接的に脳の睡眠機構を障害してレム睡眠行動障害などを起こしたり、不眠症状を呈することが起こります。また、脳器質的変化の直接的影響ではないものの、それが原因となって身体症状に影響を与え不眠症状を呈することもあります。このような形で起こる不眠症を〔脳器質性不眠症〕と呼んでいます。 〔脳器質性疾患〕があるとその部位などによりそれぞれ特有な脳機能障害がでてきますが、〔不眠症〕が現われる場合に、その脳損傷部位に特有な〔睡眠障害〕というものが起こるわけではありません。 |