ドーパミン |
「ドーパミン」は、「ノルアドレナリン」「アドレナリン」の前駆物質であり、「ドパミン」と表記されることもあります。 |
|
ドーパミンが不足すると、精神機能が低下して物事への関心が薄らいだり、運動機能の低下や性機能の低下が起こります。うつ病症状を呈したり、パーキンソン病特有な振戦(ふるえ)や筋固縮などの症状が現われます。 逆にドーパミンが過剰になると、幻覚や幻聴、妄想などの症状が現われたり、統合失調症(精神分裂病)、不安障害などに似た症状が出てきます。 アルコールやニコチンは、ドーパミンの産生を促進し、脳内でドーパミンが過剰な状態になります。ドーパミンによる快楽的情報は、受容体であるドーパミンレセプターから次の神経系に伝わるのですが、脳は快楽感が過剰に伝わらないようにレセプターの生産量を減少させるようにコントロールします。 アルコールやニコチンの摂取を激しく続けると、脳は、ドーパミンが十分出ているのに欠乏状態だと誤認識して、もっとドーパミンを補充しようと、酒やタバコを繰り返す中毒状態になってしまいます。 |