上気道抵抗症候群 |
〔上気道抵抗症候群〕は、軽度の〔睡眠呼吸障害〕であり、〔閉塞型睡眠時無呼吸症候群〕の亜型です。 |
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努力しないと呼吸が十分にできないために睡眠が分断されされり、激しい〔いびき〕の症状が発症します。 〔いびき〕は本人は気づかないことが多いですが、ベッドパートナーが気にするかも知れません。 一般にこの障害では睡眠時の無呼吸や低呼吸、動脈血酸素飽和度の低下は見られませんが、睡眠の分断やいびきによる睡眠不足のために、日中に思考力や集中力が低下したり、激しい眠気に襲われることがあります。 〔上気道抵抗症候群〕の症状は、いわゆる〔メタボリック症候群〕の合併症である〔脳血管障害〕や〔心臓疾患〕〔糖尿病〕などの初期症状として現われてくる場合があるので注意しなくてはいけません。 この症候群の診断は、「終夜睡眠ポリグラフ検査」などで確認されますが、特徴としては、睡眠中の無呼吸や異常な四肢運動などはないにも拘わらず、睡眠1時間当たりの覚醒反応が10回以上出現します。この症候群の治療にあたっては、「持続陽圧呼吸療法(CPAP法)」などが用いられます。 |